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麻疹(はしか)に注意

こんにちは◎

今年は天神祭りの奉納花火が開催されると報道がありましたね☆4年ぶりの開催で、船渡御などもあるそうです。日常に戻ってきているなぁと感じますね。PLの花火大会はまだ、開催されるか発表がありませんが、開催されると良いですね。

さて、最近ニュースで麻疹(ましん、はしか)の流行が言われ、注意喚起されている事をご存じでしょうか?当院でも数名から麻疹の検査のお問い合わせをいただいています。今回は麻疹について説明していきたいと思います。

麻疹(ましん、はしか)とは

麻疹は「ましん」や「はしか」と読み、一般的には「はしか」の方が分かりやすいかと思います。

麻疹は麻疹ウイルスによって引き起こされる全身感染症の事を言います。感染力はとても強力で1人の患者から2次感染を起こす平均数は、インフルエンザが1.4~4とされているのに対し、麻疹は12~18と高くなっています。また、感染すると90%以上が発症し、症状が発現します。

感染経路

感染経路としては空気感染、飛沫感染、接触感染があり、空気感染の場合、ウィルスはエアロゾルとして空中に1時間程度浮遊する事が出来ます。また、マスクや手洗いでは予防する事が困難で、予防接種が唯一の予防方法と言われています。

症状

ウィルスに暴露されてから約2~10日で発症します。その為、海外旅行に行き、感染した場合も帰国後に発症する事が多いと言われています。

発病後すぐは一般的な風邪の症状で発症します。38度前後の発熱、咳、鼻水、喉の痛み、結膜炎(充血)などの症状が2~4日程度続きます。発症後3、4日目ごろになると、一旦熱は37度程度に下がります。しかし半日程度で今度は高熱が出現するようになります。この一度下がってからもう一度高熱が出るという熱の出方は麻疹に特徴的なもので、二峰性発熱と呼ばれます。この二峰性発熱は麻疹以外でも起こりえますの、これだけで麻疹と判断する事は難しいです。この高熱は4日ほど持続します。

また2回目の発熱と同時に発疹が出現します。はじめは耳の後ろから首、おでこなどに出現し、2日ほどかけて全身に広がります。

発疹は初め赤く平坦ですが、次第に周囲皮膚より盛り上がるようになり、周囲の発疹と融合して不整形の斑状になってきます。その後徐々に暗赤色となって、出現順に退色していきます。高熱と発疹、強い風邪症状が4日ほど持続すると、熱は下がってきます。発疹の退色も続き、色素沈着がしばらく残りますが徐々に消えていくことが多いとされています。合併症がない限り症状出現から10日ほどで回復していきます。

治療方法

麻疹に罹った時の特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。中耳炎や肺炎などの別の病気に同時にかかってしまった場合には、抗菌剤を投与する必要があります。日本においては、滅多に死亡することはありませんが、ごくまれに脳炎や肺炎で死亡することがあります。

予防はワクチンが大切

上記にも記載しましたが、麻疹はマスクや手洗いなどの予防方法では防ぐ事が出来ません。また、感染力が強い為、同じ部屋に居ただけで感染すると言われています。感染した事が無い方やワクチン接種していない方は高確率で感染してしまいます。

唯一の予防方法はワクチン接種となります。今まで一度も麻疹に罹った事が無い方、ワクチン接種をしたことが無い方は、当院でもワクチン接種を行う事が出来ます。

まずは一度麻疹抗体検査を行って、麻疹のワクチン接種が必要か確認を行います。抗体の値が低ければ、ワクチン接種を行います。

当院でも自費にはなりますが、抗体検査やワクチン接種が出来ます。ご不安な方は一度お問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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