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胆のう結石とは

こんにちは。

先日、JAXAの無人探査機が月面着陸に成功したというニュースがありました。日本の宇宙開発も凄いですね。一般の人が月へ旅行出来る日も近いのかもしれませんね。

さて今回は、腹部エコーで見つかることがある『胆のう結石症』についてです。ぜひ見てみてください。

胆のう石(胆石)とは

胆石とは肝臓や胆のう、胆管にできる結石です。結石がどこにあるかによって、肝内結石、胆のう結石、胆管結石(総胆管結石)という名称がついています。

1997年の日本胆道学会による胆石全国調査報告では、最も多いのが胆のう結石で78%、次いで総胆管結石が21%、肝内結石は1%でした。一般的に胆石症というと最も多い胆のう結石症をさします。

胆のうとは

胆のうは肝臓の下面にある洋ナシ型の袋で、肝臓でつくられた胆汁を濃縮貯蔵しておく臓器です。

胆石はなぜできるの?

胆汁の成分は、ビリルビン、コレステロール、胆汁酸、レシチンを中心とするリン脂質であり、濃縮される過程の中で、胆汁成分の偏りがあったり、細菌感染により成分が分解されることにより、その成分が結晶となり石になるのです。結石ができる過程の違いで、コレステロール結石や色素結石など色々な性状の石ができます。色々な要素が関与しますが、体質や食生活が主な原因とされています。

症状

無症状のことが多いですが、一般的な症状としては、心窩部(みぞおち)を中心とした疝痛発作(激しい痛み)が典型的で、これに右肩や背中の痛みを伴う場合もあります。また、鈍痛、圧迫感などの痛みとして現れることもあります。発作は、脂肪の多い食事を摂った後や、食べ過ぎた後の夜半に起きやすいという特徴があります。疝痛発作以外にも、吐き気や嘔吐などをしばしば伴います。炎症が加わると発熱もみられ、胆管に詰まると黄疸や肝障害も併発します。

検査

胆石症の検査の中で最も標準的な方法が超音波検査で、胆のう結石や肝内結石は抽出する事が可能です。CT検査は、超音波検査ほどの検出率は良くありませんが、石灰化胆石の検出や胆のう周囲の炎症を知る上で有用な検査です。経静脈的胆道造影法(DIC)、磁気共鳴胆道膵管造影法(MRCP)は、主に総胆管結石の検出に用いられ、胆のう結石の術前に行われることがあります。

治療

大きく内科的治療と外科的治療に分かれます。

内科的治療には、胆石溶解療法、体外衝撃波などがあります。胆石溶解療法は、石が溶解するまでに1年ぐらいかかり、完全に溶解できるのは18%ぐらいです。再発は1年で17%、3年で40%という報告があります。

体外衝撃波(ESWL)は、胆のうの機能や石の種類によりますが、完全消失が約55%、再発率は1年で20%、5年で40%程度と言われています。

外科的治療は手術による胆のう摘出術です。無症状の場合は基本的に手術適応ではありません。

しかし、腹痛や発熱があったりする胆のう結石症は手術をしたほうがいいでしょう。胆のう結石ができる場所をなくしてしまうという意味で根本的な治療であるといえます。

手術

胆のう摘出術には、腹腔鏡を用いて手術する場合と、開腹して手術する場合があります。

腹腔鏡下ではお腹に1~4か所の小さな穴をあけて腹腔鏡を挿入し、内部を観察しながら胆のうを切除する方法です。現在、胆石症の標準的な手術になっています。全身麻酔で行われ、一般に手術時間は30分から1時間くらいで、術後2~5日の入院となります。傷が小さいので術後の痛みも少ないため、早期に社会復帰が可能です。

一方、開腹手術も全身麻酔となりますが、一般に手術時間は2時間程度で術後7~10日ほどの入院となります。腹腔鏡下と比べると傷が少し大きいです。

※手術方法は患者さんの状態によって変わりますので、医師の説明を十分に受けていただく必要があります。

手術後の注意点

胆のうを取ってしまっても胆汁が出なくなるわけではありませんので、ほとんど身体に影響はありません。しかし、ときに日常的に下痢になる場合があります。

 

いかがでしたか?健康診断などで腹部超音波検査を受けた時に、胆のう結石があると言われたことがある方は、無症状であっても定期的な検査を受けられることをお勧めします。

結石が大きくなっていたり、その結石によって胆のうに炎症を起こす可能性があります。一度、相談されてみてはいかがでしょうか?

結石などが原因で起こる胆のう炎についてはまた次の機会にお伝えします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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