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胃がんについて

最近は朝晩の冷え込みがあるので、体調を崩されていませんか?体調に気をつけてください。この冷え込みで紅葉が進みそうですね。キレイな紅葉が見れるのが今から楽しみです。

先週のブログにあったように、今月はガン検診推進月間です。という事で今回は、胃がんについてブログを更新しました。よかったら見てみてください。

胃がん

近年のがん罹患数で胃がんは、男性では3位、女性では4位となっているのに対し、死亡数では、

男性は2位となっているものの、女性では5位となっています。

胃がんの死亡数と罹患数の年次推移では、死亡数は横ばいですが、罹患数は増加傾向にあります。

資料:国立がん研究センター がん情報サービス 胃がん年次推移

原因

胃がんは長期間にわたる胃の中の環境悪化や、過度な刺激によって発症します。

胃炎や萎縮をおこしている胃の粘膜から発生すると考えられています。胃の粘膜に萎縮がおこると萎縮性胃炎の状態になり、その後腸粘膜に置き換わる腸上皮化生が発生し、胃がんへと進んでいくことがわかっています。

最近になってこの過程がヘリコバクター・ピロリ菌が大きく関わっていることがわかりました。

ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した状態が長く続くと、長期にわたり胃粘膜に炎症が起こり、これが加齢とともに萎縮性胃炎、腸上皮化生をもたらすと考えられています。

ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌すると、萎縮や胃炎が改善し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のほか胃がんの発生も抑えられることもわかってきました。

ただし、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した人が必ずしも胃がんになるわけではありません。たとえヘリコバクター・ピロリ菌を保菌していなくても、塩分の取りすぎや喫煙、ストレスなどほかの因子によって発症することがあります。

症状

初期段階ではほとんど症状がなく、進行しても目立った症状が出ないことがあります。

早い段階から消化不良による胃の不快感、食後の膨満感、胃痛、胸やけ、血の混ざった黒い便(タール便)、食欲不振などの症状が現れることがあります。

ただ、胃炎や胃潰瘍でも同様の症状が出現するため胃がんであることが見過ごされることも少なくありません。

胃がんが進行すると、消化管が狭くなったことによる食欲不振や嘔吐、全身の倦怠感、体重減少のほか、胃壁のただれたことによる吐血やタール便、腹痛、貧血などの症状が起こります。

さらに胃がんが進行、転移すると、黄疸や腹水、嚥下困難などの症状が現れることもあります。

検査

まずは血液検査や胃のエックス線検査、胃内視鏡検査、超音波検査、CT検査などを行い、病変の有無や位置、進行の程度を調べます。

血液検査では腫瘍マーカー、胃のエックス線検査では胃の形や粘膜の状態を確認します。胃内視鏡検査でがんが疑われた場合は、病変の一部を採取して顕微鏡などで詳しく調べる病理検査を行って診断を確定します。また、がんの進行度合いを調べるために、超音波検査やCT検査などを行います。

治療

治療の基本は病変を取り除くことです。手術や内視鏡治療、抗がん剤などの薬物治療の中から状態や進行の程度に応じて選択されます。

予防

治療後は再発に注意し、定期的に検査を受けましょう。また、手術により胃が小さくなったり、全部切除された場合は食事を4~5回に分けてゆっくり食べたり、コーヒーや辛い物といった刺激物をなるべく控えるなど、胃に負担をかけないように心がけましょう。

また、早期発見・早期治療ができれば治癒が見込めるので、定期的に内視鏡検査を受け、胃の状態を確認することも大切です。

ヘリコバクター・ピロリ菌が発症の原因となることが多いので、感染の有無を調べるための検査を受けることが望ましいです。感染している場合は除菌を行うことが予防の鍵となります。

 

いかがでしたか?

胃がんの特徴として、早期には自覚症状が現れにくいということが挙げられます。進行した場合でも、目立った症状が現れないことも少なくありません。そのため、胃がんの早期発見・早期治療するためには、年に1回など定期的に胃内視鏡検査を受けられることが望ましいです。

現在お困りの症状がある方はもちろん、そうでない方も、40歳を過ぎたら定期的に胃内視鏡検査を受けられることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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