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はしか(麻疹)とは

こんにちは。

先日河川敷で菜の花が咲いているを見ました。春は近づいて来ているのを感じました。皆さんも身近に春を感じていますか?

さて今回は最近ニュースで話題になっているはしか(麻疹)について説明していきたいと思います。

最後に当院での対応も載せていますので、最後までお読み頂けたらと思います。

はしか(麻疹)とは

はしかとは麻疹ウィルスによる感染症の事を言います。麻疹ウイルスは空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染を経て感染します。そして、麻疹ワクチンを接種せず麻疹ウイルスに感染した場合は90%以上が発病します。

感染力も非常に高く、麻疹ウィルスの免疫が無いグループに1人の発症者がいると、12人~14人に感染するといわれています。コロナウイルスよりも高い感染力と言われる程です。

症状

潜伏期間は10~12日と言われており、以下の症状が出てきます。

カタル期(前駆期)

麻しんの初期症状の時期のことを「カタル期」といい、主な症状は以下の通りになります。

  • 38℃前後の発熱:2~4日間続き、体がだるくなったり、小さな子供だとイライラしたりします。
  • カタル症状:咳や鼻水、くしゃみといった風邪のような症状(これをカタル症状と言います)が出てきます。また、目が赤くなったり光がまぶしく感じたりする症状が出てくることもあります。

発疹期

その後体温は一旦下がり、半日ほどで再び39℃以上の高熱が出ます。その頃には、皮膚に特徴的な発疹(赤い発疹)が出現します。

  • 口腔粘膜に麻疹に特徴的な白色点状のKoplik(コプリック)斑
  • 耳の後ろや首、前額から始まり、次第に顔や胸、腕、そして手足まで広がり一部皮疹同士がくっつくような発疹

などが特徴的です。高熱と発疹が出る期間は、カタル症状も一層強くなり、しばしば下痢や嘔吐・腹痛などの消化器症状も出てきます。

感染力があるのは発熱による発症から発疹出現後4~5日と言われています。

回復期

発疹が出始めてから3~5日後には、体温が下がり始め、体の調子もだんだん良くなってきます。また、カタル症状も徐々に軽くなります。しかし、発疹は暗赤色に変わり、しばらく皮膚に残ります。

このように、麻疹は発熱が長く続き、カタル症状が強く、回復に時間がかかる病気であり、元の状態に1か月くらいかかることもしばしばです。また、免疫力が低下するため、他の感染症にかかりやすくなります。

治療方法

麻疹には有効な特効薬は無く、発熱や咳などの症状に対しての対症療法が中心となります。

予防

治療方法の無い麻疹ですが、予防はする事が出来ます。皆さんもご存じだと思いますが、ワクチン接種をする事で発症を抑える事が出来ます。

麻疹ワクチンの接種は年代によっては1回の定期接種だけの方が居られます。2006年以降は2回の定期接種が公費で受けられており、2回接種する事で抗体も定着していると考えられます。

1回だけの接種では抗体が足りていない場合がありますので注意が必要です。

当院の対応

過去にはしかにかかった事のある方や、2回ワクチン接種をした方は抗体があると思いますので、大丈夫です。1回のワクチン接種だけの方や、ご不明な方はまず、麻疹の抗体があるか確認を行います。抗体検査は採血になり、自費になります。当院では2500円で検査を行う事が可能です。受付で抗体検査希望とお伝え頂くと、まず採血をして頂きます。1週間後に結果を聞きに診察に来て頂き、抗体が足りていないようで有れば、ワクチンを予約して頂き、後日接種となります。ワクチン接種費用:MRワクチン 11000円となります。

※現在ワクチンの供給量が低下しており、ワクチンの確保が難しい状態です。接種までお時間がかかる場合があります。ご了承ください。

いかがでしたでしょうか?

はしか(麻疹)の流行の兆しが見られ、問い合わせも多く頂いております。ご不安な方は一度抗体検査だけでも受けて頂ければと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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