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こんにちは☆
今回はピロリ菌の除菌について説明します!過去にピロリ菌について説明しましたが、今回はピロリ菌の除菌方法と注意点について説明していきます。
過去のブログ:ピロリ菌についてはここをクリック!
ピロリ菌除菌の勧め
過去のブログでもお伝えしましたが、ピロリ菌に感染していると胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍のリスクが高くなります。胃の中にピロリ菌が居て良い事は一つもありません。その為、日本ヘリコバクターピロリ学会では感染者全員の除菌を推奨しています。
胃カメラ検査の必要性
会社の検診などでピロリ菌が居てると診断された場合でも、いきなり除菌する事は出来ません。ピロリ菌を除菌する前に必ず胃カメラ検査が必要になります。ピロリ菌に感染している場合には、必ず慢性活動性胃炎を起こしており、胃癌をはじめとするピロリ関連疾患が併存している可能性があり、日本ではとくに胃癌が多いので、胃癌のチェックをしたのちに除菌治療を行うべきであるとの意見から内視鏡検査が必須となりました。
除菌方法
1次除菌ではボノサップというお薬を1週間飲んでいただきます。飲み忘れ無いように気をつけてください。薬を飲むだけで除菌出来ますので治療は簡単です。飲み忘れた場合は気づいた時にすぐ1回分を内服してください。ただし、次の内服時間まで5時間未満の場合は飲むのを止め、次に飲む時間から飲んでください。絶対に2回分をまとめて飲まないようにしてください。
薬の副作用
このお薬は強めの抗生剤を使用しており、副作用が出る可能性があります。薬を飲んで気分が悪い、息苦しい、発疹が出る等のアレルギー反応が出ましたら、飲むのを止めて病院を受診しましょう。また、息苦しさがひどい場合はすぐに救急車を呼んでください。
その他の副作用としては、軟便や下痢、味覚異常が出る場合があります。日常生活に支障が出ない場合には、飲む量や回数を減らしたりせずに、そのまま飲み続けてください。症状がひどい場合には飲むのを止めて、当院まで連絡してください。
除菌後の判定
一次除菌の除菌成功率は約80%です。逆に言うと約20%の方はピロリ菌をやっつける事が出来ていません。なので、お薬を飲んだら必ず除菌が出来ているか判定を行います。当院の判定は薬を飲み終わってから1か月以降に検便で判定を行います。
一次除菌で除菌できなかった場合は二次除菌を行います。二次除菌も同じように1週間お薬を飲んでいただきます。
除菌のメリット
きちんと薬を飲んで除菌をすることが出来ると、胃炎の進行を止めたり、胃がんのリスクを感染している時の1/2~1/3に減らす事が出来ます。胃潰瘍や十二指腸潰瘍はほぼ無くなると言われています。
当院では胃カメラ検査を受けられる方には積極的にピロリ菌の検査をオススメしています。そして、ピロリ菌感染が分かったら早く除菌することをオススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。