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今回は胃潰瘍第三弾『治療方法』についてです。
胃の痛みがあった場合、その痛みの原因を探るために胃カメラを行います。そして痛みの原因である胃潰瘍が発見されれば、胃潰瘍に対しての治療が始まります。また、先週の内容にもあった通り、胃潰瘍の原因の可能性が高いピロリ菌の検査も同時行います。
出血を伴う重症胃潰瘍の場合
吐血や黒色便を認めた場合、胃カメラを行います。胃カメラを行い、出血を伴う胃潰瘍を発見した場合、まず止血します。止血をする方法は、出血している血管を電気を使い焼いて止める方法・クリップをかけて物理的に止める方法・薬液(高等張液)を血管の近くに注入し血管を収縮させて止血する方法等があります。
また、出血と伴うほどの大きな潰瘍の場合は入院して絶食で点滴管理になる事が多いです。貧血が進行している場合は輸血が必要になる場合もあります。
出血を伴わない軽症から中等症の胃潰瘍の場合
比較的症状が軽い場合は薬物療法を行います。プロトロンポンプ阻害剤(PPI:タケキャブ、ネキシウム、オメプラール等)やH2受容体拮抗約(H2ブロッカー:ファモチジン、ニザチジン等)を内服し胃酸の分泌を抑制します。PPIの方がH2ブロッカーより胃酸抑制効果は高いと言われています。
その他に胃粘膜を増加させる薬剤や、血液を改善させる薬剤、組織修復を促進する薬剤など、防御因子改善剤が用いられます。
再発予防
胃潰瘍は再発しやすい病気です。症状が無くなったからと言って内服を止めたりすると再発する可能性が高くなります。また、ピロリ菌に感染しているとさらに再発の可能性が高くなります。
まずは、胃潰瘍が完治するまでお薬をしっかり飲んでいただく事。その後、ピロリ菌に感染している方は除菌を行って、ピロリ菌が居なくなっている事を確かめましょう。
今回は胃潰瘍について3部構成でお届けいたしました。いかがっだったでしょうか?
これからも様々な情報をお届けしていきたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました☆