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毎日少しずつ暖かくなってきて、桜も咲きそろってきましたね。ここ数年お花見していないので、今年はお花見したいところですね。
さて、ここ最近当院の患者さんに痛風の方が多く来られているような気がします。そこで皆さんご存じかも知れませんが、今回のブログは痛風について説明していきます。最後までお読みください。
痛風とは
痛風は、血液中の尿酸値が高くなり、尿酸が関節や組織に結晶化して沈着することによって引き起こされる疾患です。尿酸は通常、体内でプリン体が分解される過程で生成されますが、その量が多くなりすぎると血液中の尿酸濃度が上昇し、尿酸が結晶化して痛風の症状を引き起こすことがあります。
激しい運動や精神的ストレスも尿酸値の上昇を招くといわれています。とくに激しい運動で大量の汗をかいたときは、体内の尿酸値が一時的に上昇します。このときに水分を十分に補給しないと、血液中の尿酸濃度が上昇したままになり、痛風につながります。
痛風の発症には、遺伝的な要因も関係しています。痛風を発症しやすい人には、尿酸代謝に関わる遺伝子の異常が見つかることがあります。また、痛風の家族歴がある場合にも、病気を発症しやすい傾向があります。
症状
痛風の主な症状は、急激な関節痛や腫れ、赤み、熱感、痛みがある部位を触れるだけで強い痛みを感じることなどです。痛風発作は、夜間や早朝に起こりやすく、痛みは非常に激しく、長時間続く場合があります。また、痛風は慢性的な疾患でもあり、関節や組織に尿酸結晶が沈着し続けることによって、炎症を引き起こす場合があります。慢性的な炎症によって、関節や骨にダメージを与えることがあるため、早期の治療が重要です。
痛風の合併症
痛風の発作は恐ろしいものですが、痛風の恐いところはそれだけではありません。尿酸値が高い状態を放置していると、さまざまな合併症を引き起こします。
高尿酸血症は糖尿病や脂質異常症、高血圧を合併しやすいことでも知られています。これらの生活習慣病は動脈硬化の最大の危険因子でもあり、複数をあわせもつことによって狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患を引き起こすことがあります。
さらに体内に尿酸が増えると、関節だけでなく腎臓に結晶化した尿酸がたまることがあります。腎臓のなかに尿酸結晶がたまると、腎臓の機能が低下し、さらに尿酸結晶がたまりやすくなります。このような悪循環により、慢性腎不全に陥ることもあります。
また、尿酸結晶が尿路にたまると、尿路結石といって腎臓や尿管、膀胱などに結石ができることもあります。
治療方法
痛風の治療には、痛みや炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、コルヒチンという薬剤が用いられます。また、尿酸値を下げるための尿酸排泄促進薬や、尿酸生成抑制薬も使用されます。食事面では、プリン体の多い食品やアルコールの摂取を控えることが重要です。
予防方法
予防のためには、適度な運動や体重管理、バランスの良い食生活、アルコールの過剰摂取を避けること、十分な睡眠をとることなどが挙げられます。また、遺伝的な要因がある場合は、定期的な検査を受けることが必要です。
痛風は、急な疼痛や炎症を引き起こす疾患であり、適切な治療と予防が必要です。痛風の症状が現れた場合は、自己判断や自己治療を行わず、医師に相談することが重要です。適切な治療を受けることで、痛風の症状を改善し、再発を予防することができます。
また、痛風の治療だけでなく、生活習慣の改善が必要となります。痛風の発症と密接に関係している肥満や高血圧、糖尿病などの疾患を予防するためにも、バランスの良い食生活や適度な運動、ストレスや睡眠不足の改善が必要です。
いかがでしたでしょうか?痛風は放置すると命の危険もある、恐ろしい病気です。しっかり治療して予防をしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。