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感染性胃腸炎とは

こんにちは。

大寒波の襲来により大阪でも雪が降ったり、強風が吹くなど身体の芯から冷えますね。体が冷えて体温が下がると、免疫力が低下します。免疫力を下げないように暖かくして過ごしましょう。

今回は、1月以降全国的に増えている感染性胃腸炎についてお伝えします。よかったら見てください。

感染性胃腸炎とは

なんらかの微生物が原因となって引き起こされる腸の病気の総称です。突然の嘔吐・下痢・腹痛や発熱などの症状を起こします。

原因になる微生物は、細菌・ウィルス・原虫・寄生虫・真菌などさまざまです。感染性胃腸炎のなかでも代表的なものとしては、ウィルスにより起こるウィルス性胃腸炎と、細菌によって起こる細菌性胃腸炎があり、これらは感染性胃腸炎の大半を占めています。

ウィルス性胃腸炎

感染性胃腸炎の中でもっとも多いです。病原体としては主にノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルスの3つが多いとされています。

細菌性胃腸炎

嘔吐を伴うことはありますが、中心となるのは腹痛や下痢、血便などの下腹部症状です。

検査・診断

症状や状況の聴取から診断されます。多くの場合は、食べた食品や状況から原因となる細菌やウィルスを推定します。

原因となる細菌やウィルスが分かったとしても、基本的な治療方法は変わりないことが多いため、原因となる細菌やウィルスを特定する検査は必須ではありません。症状が長引く場合には便の培養検査や内視鏡検査が行われることもあります。

ウィルス性胃腸炎の治療

ウィルスによる胃腸炎に抗菌薬は無効ですので、いわゆる特効薬というのはありません。主な治療は、胃腸炎の症状を緩和する対症療法となります。嘔吐や下痢がひどい場合であれば、水分摂取を促したり、飲水できなければ病院で点滴を行ったりします。

発熱や腹痛がある場合には、解熱鎮痛剤を使用して症状を落ち着かせます。こうした症状を緩和する治療を行いながら、自然に回復するのを待ちます。

細菌性胃腸炎の治療

感染した細菌の種類に応じて抗菌薬の使用を考慮します。ただし症状が軽い場合には、ウィルス性胃腸炎と同じように対症療法を行うことで改善を得られることも多いため抗菌薬は使用しません。多くは、高熱や激しい下痢、血便がある症状が重いケースに対して抗菌薬で治療を行います。

予防

もっとも重要な予防方法は手洗いや消毒を行うことです。食事や調理前、トイレの後はしっかり手洗いを行うようにしましょう。

便や嘔吐物の処理を行う場合は換気を十分に行い、使い捨ての手袋やマスクを着用した状態で病原体が舞い上がらないように静かに拭き取るようにしましょう。拭き取った後の床は消毒薬を染み込ませた布やペーパータオルで覆い、浸すように拭きます。

ウィルスが原因の場合はアルコールの消毒が無効ですので、次亜塩素酸ナトリウムが含まれた消毒薬を使用してください。市販されている家庭用の漂白剤を水に薄めたものでも代用できます。

生の肉や魚、二枚貝などに付着した細菌やウィルスを口にすることでも感染するため、生鮮食品は良く加熱してから食べるのが安全です。細菌は高温多湿だと増殖が活発になるため、外に放置したりせずに購入後はすぐに冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。

 

いかがでしたか?

感染性胃腸炎は一年を通して発生する可能性があるので、日頃から予防を心がけましょう。ウィルスが違っていても予防方法は変わりません。感染予防のために次の3つのポイントに注意しましょう。

1.【手洗い】 正しい手洗いを行い、手の汚れをしっかりと洗い流しましょう。

2.【食中毒の予防】 食べ物を調理する際に、熱湯消毒や洗浄、加熱をしっかり行いましょう。

3.【適切な嘔吐物、便の処理】 症状のある人の嘔吐物や便の処理する際は要注意!塩素系消毒薬による正しい処理が重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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