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近頃は暑い日もあれば肌寒い日があったりと着るものに困りますね。暑い日も含め水分補強をしっかりしていきたいところです。
さてもう5月も終わりですね。皆さん『世界禁煙デー』ってご存じですか?5月31日は世界禁煙デーです。今回はこの世界禁煙デーについて触れてみたいと思います。ぜひ見てみてください。
世界禁煙デー
世界禁煙デーとは、世界保健機関(WHO)により1988年に初めて定められました。翌年1989年からは5月31日と定められ、世界各国で『喫煙と健康を考える』としてさまざまな催しが行われています。
禁煙週間
日本の厚生労働省では1992年より、WHOの世界禁煙デーから1週間(5月31日から6月6日)を禁煙週間と定めています。
今年は『たばこの健康影響を知ろう!~望まない受動喫煙のない社会を目指して~』を禁煙週間のテーマとし、禁煙および受動喫煙防止の普及啓発を積極的に行っています。
たばこのことを正しく知ろう
たばこの煙には4000種類以上の化学物質が存在し、その中の60種類以上の物質については発がん性が指摘されています。喫煙は喫煙者ばかりでなく周囲の非喫煙者の健康にも悪影響を与えます。
たばこの害を知っていますか?
さまざまな有害性が指摘されているたばこの煙ですが、その中でも代表的な物質がニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチン
血管を収縮させ、血圧が上昇したり脈拍が早くなり、心臓に負担をかけ血管の老化を促進します。
ニコチンには高い依存性があり、離脱症状として『イライラして落ち着かない・集中できない』などがあります。これが喫煙を習慣づけさせ、たばこをやめられない原因となります。
タール
たばこの葉に含まれている有機物質が熱分解され、2000種類以上の化学物質の総合体であるタールとなります。タールには、数百種類の発がん性物質が含まれており、たばこを吸い続けているとガンのリスクが高まると言われています。
一酸化炭素
一酸化炭素はたばこの葉が不完全燃焼を起こすことによって生じる物質です。血液中に一酸化炭素が取り込まれると、酸素の200倍以上の力でヘモグロビンと結合します。一酸化炭素とヘモグロビンが結びついたものを一酸化炭素ヘモグロビンと言い、体内での半減期は3~4時間程度と言われています。そのため頻繁に喫煙する人は慢性的な酸素欠乏状態となり、運動機能が著しく低下し、持続的な運動ができなくなります。
喫煙による健康への影響
喫煙による健康への影響は、心臓血管疾患、呼吸器系疾患、がんなどがあります。特に、がんのリスクはさまざまな部位で、非喫煙者と比べ高いことがわかっています。
●肺がん : 4.5倍
●乳がん : 1.7倍
●胃がん : 1.7倍
●大腸がん : 1.4倍
COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知っていますか?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、気道の慢性的な閉塞により肺への空気の流れが悪くなる病気で、肺気腫と慢性気管支炎のふたつが挙げられます。COPDの主な原因は喫煙です。時間をかけて進行していく病気で、悪化すると肺の機能が低下するため酸素療法が必要となります。
女性とたばこ
たばこの成分は、女性ホルモンを作るのに重要な酵素の働きを抑制し、卵巣機能不全を引き起こし、月経不順にも密接に関わってきます。また、肌荒れや血行が悪くなることによる冷え性・肩こりなどさまざまな影響が挙げられます。
不妊とのかかわり
喫煙によって、卵子や胎芽の数・質が低下すると言われており、喫煙女性は非喫煙女性に比べて妊娠に至るまでの期間が長いという報告があります。また、男性喫煙者の場合も、精子量・精子の運動量などが減少するため、喫煙は男女とも不妊の原因の一つになります。
胎児に悪影響があります
妊娠中の喫煙によって胎児に十分な酸素が行き届かず、発育が遅れたり、早産・流産・死産のリスクが高まります。低体重児が生まれるといったリスクも増加します。また、生まれた子どもが喘息になるリスクや乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも高まります。
受動喫煙の影響
『健康増進法』では非喫煙者を守るため、人がたくさん集まる場所の管理者に対して、受動喫煙の防止に努めるよう定められました。吸わない人に吸わせてはいけない。そのため受動喫煙防止にご協力ください。
羽曳野市でも受動喫煙対策が勧められています。
詳しくは羽曳野市HPはこちら
いかがでしたか?今では喫煙場所もなかなか見つけられないようになっています。たばこも嗜好品ですが、百害あって一利なしですね。しかし、無理に止めようとすると逆にストレスとなり、その人にとっては健康を害することもあるかもしれません。今は、さまざまな病院やクリニックで禁煙外来がされています。当クリニックで禁煙外来は行っていませんが、ご希望であればご紹介が可能です。一度禁煙を考えてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。