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糖尿病について

こんにちは。

今週に入りぐっと気温が下がり寒くなりましたね。ここ最近の昼夜の寒暖差により体調を崩される方がいらっしゃったかと思いますが、今後も油断できません。まだ冬本番では無いですが、暖かくして乗り越えましょう。

さて明日11月14日は世界糖尿病デーです。今回は、糖尿病についてブログを更新しました。ぜひ見てみてください。

世界糖尿病デーとは

この日は、インスリンを発見したカナダのフレデリック・ハンティング医師(1891~1941年)の誕生日です。もともと国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)が1991年に制定した記念日でしたが、2006年12月20日に国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択され、合わせて「世界糖尿病デー」が国連の記念日として認定されました。

糖尿病とは

インスリンが十分に働かないために血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定範囲におさめる働きを担っています。

血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といったより重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などを起こすことがあります。

症状

症状がなく糖尿病になっていることに気づいていない方も多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません。

高血糖における症状は、

  • 喉が渇く、水をよく飲む
  • 尿の回数が増える
  • 体重が減る
  • 疲れやすくなる      などです。

さらに血糖値が高くなると、意識障害に至ることもあります。

症状がまったくないまま健診などで糖尿病が判明する方もいれば、急に高血糖の症状が現れて、初めて糖尿病と診断される方もいます。

糖尿病の種類

●1型糖尿病

膵臓からインスリンがほとんど出なくなることにより血糖値が高くなります。生きていくために、インスリンを補う注射の治療が必須となります。

●2型糖尿病

インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりすることによって血糖値が高くなります。

上記のほか、妊娠をきっかけに発症する糖尿病、膵炎、膵がんなど膵臓の病気で発症する糖尿病などもあります。

原因

●1型糖尿病
免疫のはたらきの異常によりインスリンを産生する膵臓の細胞が破壊されることで発症します。

●2型糖尿病
高脂肪、高カロリー、食物繊維不足などの食生活や、運動不足、ストレス、睡眠不足、喫煙習慣などの生活習慣の乱れが挙げられます。

検査・診断

血液検査では血糖値や過去1~2か月の血糖値の状態を反映するHgbA1c値を調べるほか、インスリンの分泌能力などを評価することも可能です。また、1型糖尿病が疑われる場合は、GAD抗体と呼ばれるたんぱく質の有無を調べる検査も行われます。

経口ブドウ糖試験検査(早朝の空腹時に一定分の糖分が含まれた飲料を摂取し、摂取前後の血糖値の変化を調べる)を行うこともあります。

合併症を調べるために、網膜の状態を調べる眼底検査、腎機能検査、腱反射、動脈硬化の程度を調べる検査などが必要に応じて行われます。

治療

糖尿病と診断された場合は次のような治療が行われます。

生活指導

生活習慣の乱れが発症に大きく関与している2型糖尿病では、第一に原因となる食生活や運動習慣の乱れを正す生活指導が行われます。発見された時点で早急な治療を要する重症な場合を除き、1~2か月ほど生活改善を行ったうえで薬物療法など次のステップの治療に進むかを判断するのが一般的です。

インスリン以外の薬物療法

生活改善などを行っても血糖値が十分に下がらない場合は、血糖値を下げる薬による薬物療法が行われます。血糖値を下げる薬にはいくつかの種類の飲み薬や注射薬があり、自身に合うタイプや量を決めていきます。

インスリン治療

薬物療法の効果が十分にない2型糖尿病、インスリンの分泌が大幅に低下している1型糖尿病、胎児への影響により血糖値を下げる薬を使用できない妊娠糖尿病では、人工的にインスリンを補うインスリン治療が行われます。インスリンの投与は、自己注射によって行われ、治療のほかにも厳密な食事管理なども必要です。

いかがでしたか?糖尿病にはいくつかのタイプがあり、免疫の異常による1型糖尿病を予防する方法は現時点ではないとされています。一方、生活習慣が関わる2型糖尿病や妊娠糖尿病は問題となる生活を改善することで発症や悪化をある程度予防することが可能です。規則正しい食生活、運動を心がけ、ストレスや喫煙習慣など生活上の習慣に注意するようにしましょう。

血液検査で血糖値が高めや、気になる症状がある方はご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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