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高血圧と言えば生活習慣病の1つとして広く一般的に知られていると思います。
では、高血圧になるとどんな病気があるのか知っていますか?
高血圧が原因で引き起こされる病気
1、高血圧症
高血圧症とは、そのまま高血圧が引き金となって起こる病気です。頭痛やめまいを伴う事もありますが、ほとんどの場合無症状で経過していきます。気づかず放置していると、様々な合併症が起こってきます。
2、動脈硬化
高血圧が続くと、一番最初のダメージを受けるのが血管です。血圧が高くなると、血管が傷つきやすくなり、修復の過程でコレステロール等を巻き込み、血管の壁が厚く、硬くなっていきます。そして、血管の中が細くなっていき、さらに血圧が高くなってしまうという悪循環を引き起こしてしまいます。
3、脳出血
動脈硬化がさらに悪化し、頭の中で進むと脳卒中(脳出血・脳梗塞など)を引き起こしてしまいます。
4、心臓病
心臓の中で合併症が起こると、心筋梗塞・狭心症などを引き起こします。
対処方法
・適正体重にする。・塩分を控える。・睡眠をしっかりとる。・ストレスを溜め込まない。・適正飲酒等々、皆さんも知っているような対処方法が色々あります。
今回は表題の通り、運動を少し詳しく見ていきましょう!
運動の効果
日本高血圧学会から出されている、『高血圧治療ガイドライン2019』でも、治療の一環としてお薬と生活習慣の改善が上げられており、生活習慣の改善の中に身体活動の増加(運動など)があります。
運動は降圧薬と同等に血圧を下げるという研究結果もあります。
では、なぜ運動すると血圧が下がるのでしょうか?
運動を行うと一時的には血圧は上昇します。走った直後などに血圧を測ると高いのは、全身に血液を巡らせるためです。
しかし、適正な運動を続けていると、血液を送るため血管が広がったり交感神経の緊張が解け血圧が下がっていきます。
また運動をすることで、降圧効果のある物質(プロスタグランディン)が増加します。このプロスタグランディンは血管を広げる効果や中性脂肪を低下させ、HDL(善玉コレステロール)が増加する働きもあり、生活習慣病も予防してくれます。
どんな運動が良いのでしょうか?
一般的に言われているのは、有酸素運動を30分程度やウォーキング1時間などです。
『高血圧治療ガイドライン2019』では持久性運動だけでなく、レジスタンス運動(筋トレ)やストレッチ運動を組み合わせる方が良いされ、レジスタンス運動(筋トレ)と有酸素運動を組み合わせて毎日40分程度運動することが推奨されています。
血圧が気になる方は、普段行っている高血圧の対処と併せて、運動を行ってみてはいかがでしょう?
※重症高血圧症の方や心臓病のある方などは一度先生に相談してから運動を行ってください。
参考文献:
日本高血圧学会 『高血圧治療ガイドライン2019』
厚生労働省 e-ヘルスネット URL: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/