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いよいよ12月に入り、今年も残すところ1か月を切りましたね。残り約1か月も体調に気を付けながら過ごしていきたいものです。
今回は、感染性胃腸炎についてブログを更新しました。内容が多くなってしまいましたので2回に分けてお送りしたいと思います。よかったら見てみてください。
感染性胃腸炎について
風邪と間違えやすい感染性胃腸炎。ウィルスなどの病原体の感染が原因ですが、その種類はたくさんあります。
原因となる病原体には、有名なノロウイルス(Noro virus)や、ロタウイルス(Rota virus)などのウイルスのほか、細菌や寄生虫もあります。
感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。
感染性胃腸炎の原因となる主なウィルス
ノロウィルス(Noro virus)
感染力が強いです。汚染されたカキなどの二枚貝を、生のまま、または十分な加熱をせずに食べた場合などに感染し、潜伏期間を経て感染します。
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などが現れ、発熱は軽度です。これらの症状は通常1~2日で治まります。
例年11月から2月にかけて流行します。
ロタウィルス(Rota virus)
主に乳幼児に急性胃腸炎を惹き起こす事で知られるウィルスです。
水のような下痢や嘔吐が繰り返し起こり、発熱や腹痛などもよくみられます。通常は1~2週間で自然に治まります。例年3月から5月にかけて流行します。
アデノウィルス
発症は乳幼児に多くみられ、少量のウィルスでも発症します。
主な症状は下痢で、1週間異常続く事もあります。発熱と嘔吐は軽度で、通常2~3日で治まります。
感染性胃腸炎の原因となる主な細菌
カンピロバクター
動物の腸内や、川・湖・下水などに広く存在しています。特に鶏肉と卵を汚染することが多いです。
発症すると激しい腹痛や下痢、発熱、嘔吐などが現れます。通常は3~4日で治まりますが、下痢などは1週間以上続くこともあります。
ウェルシュ菌
ヒトや動物の腸内にいる菌で、いわゆる悪玉菌と呼ばれるもののひとつ。土壌や下水などにも広く存在しています。腸内で大量に増殖すると、菌が作り出した毒素によって様々な症状が引き起こされます。主な症状は腹痛と下痢で、一般的に1~2日で治まります。
病原性大腸菌
ヒトの腸内などにいる大腸菌のうち、病気・症状を引き起こす恐れのある大腸菌のことです。下痢原性大腸菌ともいいます。病気の起こし方によって5つのタイプ(腸管病原性大腸菌、腸管侵入性大腸菌、毒素原性大腸菌、腸管出血性大腸菌、腸管凝集性大腸菌)に分類されます。とくに注意しなければいけないのが、O157などの腸管出血性大腸菌です。発症すると激しい腹痛、水様下痢、血便などが現れ、その後溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤なしょうじょうが起こる場合もあります。
黄色ブドウ球菌
ニキビやおできなどの原因にもなる菌で、通常、ヒトののどや鼻にも存在しています。潜伏期間が平均3時間と短く、発症すると吐き気や嘔吐、腹痛などが現れます。通常は24時間以内に改善するとされています。
いかがでしたでしょうか?今回は感染性胃腸炎の原因になるウィルスや細菌について説明しました。
次回、感染経路や治療方法などについて説明したいと思います。お楽しみにしてください。最後までお読み頂きありがとうございました。