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腸炎について No.2

今年も残り20日を切りました。朝晩の冷え込みが厳しいので体調を崩さない様に気をつけてくださいね。

さて、今回は前回の続きで感染性腸炎を詳しく説明していきます。良かったら見てみてください。

感染経路

どうやって感染するかご存じでしょうか?

原因となるウィルスや細菌などの感染経路は主に2つ。

人から人へ感染する場合と、食べ物から人へ感染する場合があります。病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。

季節で流行が変わる

感染性腸炎の原因となるウィルスや細菌は、基本的には一年中存在しているものですが、それぞれに流行しやすい季節もあります。

例えばウィルスは、湿気が少ない環境で感染が拡大しやすいため、ウィルス性の胃腸炎は乾燥しやすい冬場に流行することが多いです。

細菌の場合は、湿気が多い環境で感染が拡大しやすいため、細菌性の胃腸炎は、ジメジメする梅雨から秋にかけて流行することが多いです。

感染性胃腸炎かな?と思ったら

水分補給で脱水を予防しましょう。下痢の時に忘れてはならないのが水分補給です。便と一緒に水分も排出されるため、体内の水分や塩分が不足して脱水状態になることもあります。

しっかりと水分や塩分を摂って、下痢による脱水を防ぎましょう。

下痢や嘔吐は止めずに病原体を体の外へ

下痢や嘔吐は細菌やウィルスを体の外へ出そうとして起こる防御反応ですので、なるべく下痢止めや吐き気止めは使わずに、安静にして回復するのを待ちましょう。

お薬を使用するなら整腸剤を使用しましょう。腸の善玉菌を増やして腸内のバランスを整える事で早く症状を抑えることが出来ます。

家庭でできる感染予防

基本は手洗い

帰宅後やトイレの後、食事の前などはもちろん、調理中も生肉や魚介類、卵などを触った際はしっかり手を洗うようにしましょう。

食品は中までしっかり加熱

表面だけでなく、仲間で十分に加熱することが感染予防のポイントです。中心部の温度が75℃で1分以上の過熱が目安です。

調理器具は常に清潔に

まな板や包丁は使用後すぐに洗浄する。生肉に触れた器具で他の食材に触れないなど、予防を徹底しましょう。

汚物処理に注意

病原体は便や嘔吐物の中に潜んでいます。処理する際は、使い捨ての手袋とマスクをつけ、汚れた床は塩素系の消毒液を使って消毒しましょう。

 

いかがでしたか?

感染性腸炎は、予防が肝心です。しかし、罹患してしまい下痢や嘔吐がひどく、食べ物や飲み物が摂れない場合は、点滴をして脱水を防ぐ必要があります。つらい時は我慢せずにご相談くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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