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胃下垂って聞いたことありますか?大食いの人に多いイメージですが、今回胃下垂について説明していきます。
胃下垂とは
図の様に胃が正常の位置より下に下がっている状態を胃下垂と言います。胃下垂の人は太りにくいや胃の働きが悪いというイメージがありますが、これに医学的根拠は全くありません。
ただ単に胃下垂という状態の場合には自覚症状が無い場合がほとんどです。しかし、消化不良などを引き起こし自覚症状が出てくる場合には治療が必要になる場合もあります。
症状
上記にあるように基本的には自覚症状は無い場合が多いです。腹部の張り(腹部膨満感)であったり、少ない食事で満腹感が出てきてしまったり、食後に胸やけや胃もたれを感じる場合もあります。この胃の弱った状態を以前は『胃下垂が原因の胃アトニー』と言われていました。現在では胃下垂と胃の症状に関連は無いとされており、胃アトニーという診断はされなくなってきました。こういった胃の動きが悪い状態を機能性ディスペプシアと診断される様になりました。
治療
胃下垂に対しての治療は基本的にはありません。上記の様に胃の動きが悪く、機能性ディスペプシアになっている場合にはお薬により胃の動きを良くするようなお薬を処方し内服治療を行う場合があります。自分で行う対応としては、暴飲暴食を控え、ストレスを減らし胃への負担を減らす事が大切です。
胃下垂を診断された場合、症状が無ければ治療の対象になりません。次回は胃の動きが悪くなっている状態の機能性ディスペプシアについて説明します。
最後までお読み頂きありがとうございました。