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胃カメラ後のお食事について

こんにちは。

12月に入り気分はもうクリスマスやお正月に向かっていますね。インフルエンザが流行り始めており、風邪症状の方も増えてきています。体調を崩さずに過ごしたいものです。

11月25日に大腸カメラ後の食事についてお伝えしました。今回は、胃カメラ後の食事や注意点についてお伝えしていきたいと思います。

胃カメラとは

胃カメラ検査は、胃がんをはじめとする消化器疾患の早期発見・早期治療に対し、重要な役割を果たしています。胃がんは、初期段階では自覚症状が現れにくく、知らぬ間にがんが進行して治療が難しくなる前に早期発見できる可能性があります。

また、胃潰瘍や食道炎などの疾患の診断・治療にも役立つ検査です。

麻酔について

当院では胃カメラ時に、キシロカインビスカスという喉の麻酔を使用します。この薬剤は表面麻酔で、喉の反射を抑えるために局所(舌や喉だけ)に麻酔を行います。当院での方法は、キシロカインビスカス2%を口に含んでいただきます。1分後に飲み込んで頂き、喉の奥まで麻酔を行き渡らせます。喉は異物に対して敏感です。えづいたり、むせる反応を軽減させるために使用します。

麻酔の効果時間について

キシロカインビスカスは、2~5分程度で効果が表れ約1時間程度で効果が無くなります。そのため検査後1時間程度は飲み込む感覚が麻痺しています。

麻酔を使用した後は、食道に流れるはずのものが気管に入ってしまう可能性があります。ですので検査後1時間は飲食禁止です。検査後1時間経過すれば、お茶かお水を一口飲んでいただきムセがなければ飲食していただけます。その際、ムセがあるようであればもう少し時間を空けてムセないことを確認してください。

食事について

胃カメラ検査を受けていただくだけで、胃には負担がかかっています。また、組織を採取した場合は傷がある状態となりますので、消化の良い柔らかい物を食べるようにしてください。アルコールや香辛料の強い刺激物等は控えるようにしてください。

刺激の強い食事や飲み物は、胃もたれや組織を採取した部位の出血を引き起こす可能性があります。

控えた方がいいもの

●揚げ物(天ぷら、カツ、唐揚げ、フライドポテトなど)

●バター、チーズ、マヨネーズ

●辛い物(唐辛子、七味、一味、カレー、キムチなどの香辛料を使用した料理)

●アルコール類

●繊維質のもの(レンコンやゴボウなどの繊維質の多い野菜、こんにゃく、海藻類、キノコ類)

●肉・魚類(ベーコン、ソーセージなどの脂質の多い加工肉)

●穀類・豆類(玄米・麦・ナッツ類、ごまなど)

●焼肉、お寿司

おすすめのもの

●水分が多くて脂分が少ないもの

●温かいうどんやそば

●お粥、雑炊、豆腐

●良く加熱した食べ物(サラダよりも煮物、鍋料理など)

●りんご、バナナ、ヨーグルト、プリン、ゼリー

いかがでしたか?

胃カメラ検査には絶食がつきもので、空腹を我慢していただいています。

病院から帰ったらこれを食べよう!とすでに準備をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?飲食が可能となれば食べたいものを食べていただいていいのですが、やはり胃の調子が良くない状態で検査を受けていただいている方もいます。

症状がなく定期検査の方も胃には負担がかかっている状態です。検査当日だけでも消化の良い柔らかいものを摂取していただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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