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前回は大腸ポリープについてでしたが、今回は胃のポリープについて説明していきます。
胃ポリープとは
胃ポリープとは胃の粘膜に出来た隆起している病変の事です。バリウム検査や胃内視鏡検査の時に指摘されます。ポリープの種類は胃底腺ポリープ、過形成ポリープ、腺腫性ポリープなどがあります。
胃底腺ポリープ・・・胃底腺粘膜に発生し、胃の萎縮を伴わない事がほとんどです。大きさは比較的小さい傾向にあり5㎜以下がほとんどです。また、複数個発生する場合があります。PPI(プロトロンポンプ阻害剤:胃酸を抑制する薬)の内服で増えたり、大きくなるとの報告もあります。
過形成ポリープ・・・萎縮している胃に発生する事が多く、胃のどの部分にも発生します。加齢に伴い増加し、次第に大きくなる傾向があります。最大30㎜程度になることもあり、表面は赤く、出血やびらんが見られる場合もあります。また、20㎜を超えるとがんの可能性が高くなり、切除しないといけない場合もあります。
腺腫性ポリープ・・・腺腫は胃がんの前段階とも言われているポリープで褐色、蒼白色であり、10㎜以上になる事が多く、表面は陥凹を呈し、平坦型はがん化率が高いと言われています。年齢と共に増加する傾向にあり、男性の割合が高いです。
症状
症状は基本的に無いです。胃もたれや食欲不振などが症状で見られる場合がありますが、これは同時に発症している慢性胃炎によるものと考えられています。
鑑別方法
バリウム検査ではポリープがある事は判別出来ても、それが良性か悪性かまではわかりません。胃内視鏡検査では見た目や大きさ、そして組織の検査(生検)を行う事で良性か悪性かまで識別する事が出来ます。
胃にポリープがある方は一度良性だと診断されても、定期的に検査をして、急に大きくなっていないか、組織の検査を行い悪性になっていないか等を確認した方が良いと言われています。
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