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憩室(けいしつ)ってご存じですか?

大腸カメラや注腸検査を受けた時に大腸憩室を指摘された事はありませんか?

憩室は消化管の弱い所に圧力がかかり、外側に膨らんだポケットの事を言います。

憩室は消化管に出来ますが、一番良く出来るのは大腸です。中でも、上行結腸とS上結腸に出来やすいと言われています。

症状

憩室がある事自体は、病気ではありません。そして多くの場合は無症状で、検査時に発見されます。しかし、憩室出血や憩室炎を引き起こす場合があり、検査を受けた後、自分は憩室があるかどうか覚えておく必要があります。

原因

憩室は腸内の圧力が高くなる事や、加齢に伴い粘膜が薄くなる事で作られます。腸内の圧が高くなる原因に慢性便秘や排便時のいきみなどがあります。

合併症

憩室出血・・・憩室内にある血管がもろくなったり、硬い便があたり機械的刺激により、そこから出血してしまう病気です。痛みを伴う事が少なく、血便や下血で発覚します。多くの場合は出血が止まるまで保存的に治療を行います。出血量が多い場合や、何度も繰り返す場合は入院が必要になってきます。

憩室炎・・・憩室に溜まった便によって感染を引き起こす病気です。感染の程度によって、腹痛のみの場合、発熱や下痢を伴う場合もあります。また、放っておくと腸に穴が開いて(消化管穿孔)、激痛になる場合もあります。穴が開いてしまうと緊急手術が必要になります。

 

また、一度出来てしまった憩室は元に戻りませんので、増やさない様に気を付けなければなりません。また、大腸カメラを受けられた方は自分に大腸憩室があるか知っておく事も大切です。

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