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暖かくなってきましたね。暖かくなってくると紫外線が気になります。この時期は気温の割に紫外線が強く、晴れている日だけで無く、曇りの日も気をつけたい所です。
さて今回は、前回に引き続きよく処方される漢方薬の『半夏厚朴湯』についてブログを更新しました。ぜひ見てみてください。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)とは
漢方の分類で、気の衰え、停滞、上衝などを改善する処方を気剤と言います。この半夏厚朴湯は漢方気剤の代表です。気分がふさぎ、のどに何か引っかかった感じがする人に良く使われる処方です。ツムラの16番になります。
構成生薬の薬能
ハンゲ(半夏)、コウボク(厚朴) ソヨウ(蘇葉)、ショウキョウ(生姜)、ブクリョウ(茯苓)
の5種類の組み合わせとなっています。
半夏は、胃内の停水を去り、気をめぐらします。
厚朴は、筋の緊張、痙攣をゆるめ、腹満を治し、よく気分のうっ滞を開いて半夏の働きを助けます。
茯苓は、半夏に力を合わせて胃内停水を去り、悪心、嘔吐を治し、体液の循環を調整します。
生姜は、気のつかえを去り、他の薬に協力してその効果を助け、胃腸の機能を盛んにして停水を去り、嘔吐をとめます。
蘇葉は、シソの葉で気を開き、気分を引き立て明るくし、胃腸の機能をよくします。
効能または効果
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症状:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症など
使用目標
体力中等度以下の人で、顔色がすぐれず、神経症的傾向があり、耳鼻科的に器質的異常がないものの、咽喉・食道がふさがる感じや、咽喉に球状のものがつっかえる感じがする人に用いる。
(振水音とは:胃に水が溜まっているとき、揺すったり叩いた時などに聞こえる音です。)
用法および用量
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前または食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により増減する。
副作用
漢方薬は一般的に穏やかな効き目のものが多いことから副作用が少ないと思われている方が多いようですが、どんな薬でも薬効があるのと同時に副作用があります。
2種類以上の漢方製剤等を併用する場合には、含有生薬の重複に注意が必要です。
以下のような場合には、服用を止めて、すぐに医師の診察を受けてください。
過敏症:発疹、発赤、掻痒感
肝臓:肝機能異常(AST,ALT等の上昇)
漢方薬の服用期間
漢方薬は効果が出るまでに通常は1~2週間程度かかるといわれていますが、頓服で速やかに効果が期待できるもの(芍薬甘草湯など)や、数時間から数日で効果が表れるもの(麻黄湯、小青竜湯など)もありますので、一概に長く飲み続けなければ効果が期待できないわけではありません。すなわち西洋薬と同等あるいはそれ以上に効果が期待できることもあるわけです。一方で慢性の症状や病気に使用する場合には1か月程度かかることもあります。漢方薬は西洋薬に比べれば比較的安全という認識ではありますが、飲み合わせの悪い場合や大量に服用し続けると重症な副作用が起こることもあります。ご自身の判断で服用量を調整しないようにしてください。
いかがでしたか? 漢方薬には、以下の特徴があります。
漢方薬だけでなく西洋薬も含め、あなたの症状を緩和できるものをさがしてみませんか?気になる症状がある方は、一度ご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。