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こんにちは!梅雨の中休みみたいな日が続いていますが、体調を崩していませんでしょうか?
今回は沢山の人が悩まれている、便秘について深く掘り下げていきます。そして、胃潰瘍に続いて便秘も三部構成でお届けしようかと考えています。
今週は便秘の定義と種類について説明します。
便秘の定義
便秘とは排便回数の減少であったり、便通異常を認めた場合とされていますが、実ははっきりとした定義は無いんです。各学会等では一応基準がありますが、統一されている物はありません。
大まかになりますが、以前に比べて排便回数が減ってきている・排便に時間がかかり、硬い便が出るようになった・排便後違和感がある等の症状がある場合は便秘とみなされます。
便秘の種類
まず大きく急性と慢性に分けられます。慢性タイプは器質性便秘と機能性便秘に分けられ、機能性便秘はさらに3つに分類されます。詳しく説明していきましょう。
急性便秘・・・急性便秘は一時的に起こる便秘の事で、旅行や一時的に過大なストレスを受けた場合など排便が無くなり、3~4日出ない場合もあるかと思います。この急性便秘では大きな問題になる事は無く、日常に戻ると自然に排便も戻ります。
慢性便秘・・・器質性便秘と機能性便秘に分けられます。
器質性便秘・・・大腸の器質に問題があり便秘になる事を指します。イレウスであったり、大腸がんや大腸ポリープが大きくなっていたりした場合が器質性便秘と言います。
機能性便秘・・・機能性便秘とは大腸の動きが悪かったり、吸収がうまく働かなかったりする場合を指します。機能性便秘はさらに弛緩(しかん)性便秘・けいれん性便秘・直腸性便秘に細かく分類されます。
弛緩(しかん)性便秘・・・弛緩とは緊張がゆるんでいる状態をいいます。この弛緩性便秘は大腸がゆるゆるになっていて、蠕動(ぜんどう)運動がうまく機能せず、便が長く大腸内に留まりカチカチの便になってしまいます。運動不足・筋力低下・水分不足・食物繊維不足などがあげられます。
けいれん性便秘・・・自律神経の乱れによって引き起こされる便秘です。腸がけいれんを起こしてしまい、うまく便を運べない状態です。便秘と下痢を繰り返したり、コロコロとしたうさぎの様な便になります。ストレスや環境の変化、過敏性腸症候群などが原因となります。
直腸性便秘・・・便が直腸(肛門付近)まで来ているのに便意を催さない状態です。高齢者や寝たきりの方で良く見られる病態です。また、便意があるのに我慢する習慣がある人もこの直腸性便秘になりやすいです。
いかがでしたでしょうか?一口に便秘と言っても様々な種類があります。
次回は『便秘の対策と下剤の種類』について説明したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。