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今年も残すところ半月になりました☆
今年は例年より忘年会や新年会などの飲み会は少ないと思いますが、それでも年末年始はお酒を飲む機会が多くなりがちです。
今日は飲酒の適正量について説明していきます。ただし、これらは一般的に言われている事であり、体重や年齢、性別やアルコールの分解能力の違いなどにより、かなりの個人差があります。自分がどの程度のお酒でどの様な状態になるのかを知っておく事が大切です。
節度ある適正量
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、1日の平均純アルコールで約20g程度であるとされています。
一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は臓器障害を起こしやすいため、女性は男性の1/2~2/3程度が適当と考えられています。
生活習慣病のリスクを増やす量
厚生労働省は、平成25年から開始された「健康日本21(第二次)」で、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上と定義されています。
純アルコールの計算方法
純アルコール摂取量は下記の計算方法で求める事が出来ます。
お酒の量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコール比重)=純アルコール量(g)
例)アルコール度数5%のビールを500ml飲んだ時の純アルコール摂取量
500(ml) × 5/100(%) × 0.8 =20g と計算する事が出来ます。
正しいお酒の飲み方
・空腹で飲まない・・・空腹で飲むと、胃に直接ダメージを与える事になります。また、急激にアルコールを吸収し悪酔いの原因になります。
・ゆっくりと食事と一緒に・・・食事と一緒に飲む事で、アルコールの吸収が抑えられたり、飲酒量が少なくなります。
・強いお酒は薄めて飲む・・・強いお酒は胃腸への刺激が強くダメージを与えてしまいます。また、血中アルコール濃度が上昇しやすく、肝臓への負担も多くなります。
・週に2日は休肝日を・・・毎日飲酒をしていると、肝臓への負担をかけてしまいます。週に2日くらいは休肝日を作ってください。
毎日飲酒する方へ
飲酒量が多い方は、健康診断の時にγーGTP値に注意してください。γーGTP値は肝臓の酵素の一種であり、この数値が高いと肝臓に異常がある可能性を示しています。
γーGTP値が高値の場合、CTや腹部エコーで肝臓に異常が無いか確認する事が推奨されています。
当院でも腹部エコーを行う事が出来ますので、γーGTP値が高い人は一度相談にお越しください。
参考文献:サントリー