2026年9月28日

こんにちは。
大阪府羽曳野市にある「医療法人好友会 ひらたクリニック」です。
朝晩が涼しくなり、秋の訪れを感じています。インフルエンザが流行していますので、体調には十分注意してくださいね。
さて皆さんはチャールズ・M・シュルツという方をご存じですか?
僕は名前を聞いてもピンときませんでした。
チャールズ・M・シュルツという名前を聞いて、すぐに顔が思い浮かばなくても、「スヌーピー」と聞けばご存じの方が多いのではないでしょうか。
シュルツが描いた漫画「ピーナッツ」は、半世紀以上にわたって世界中の人々に親しまれてきました。
その作者、チャールズ・M・シュルツは2000年2月12日、77歳で亡くなりました。
死因は大腸がんでした。シュルツは1999年に大腸がんと診断され、その後、漫画家としての活動を終えることを発表しています。シュルツ・ミュージアムの記録によると、亡くなった翌日には「ピーナッツ」の最後の日曜版が新聞に掲載されました。
今回は、そんなシュルツをきっかけに「大腸がんと検査」について考えてみたいと思います。
1800年代には「大腸がん」と診断できなかった?
大腸がんという病気そのものが、現代になって突然生まれたわけではありません。
しかし、1800年代の医療を考えてみると、現在との大きな違いが見えてきます。
当時は、現在のような大腸内視鏡検査はありません。
お腹の中に腫瘍があったとしても、生きている患者さんの大腸を直接観察して確認することはできませんでした。
つまり、病気が存在していても、それを現在のように「大腸がん」と診断し、早期に発見することは非常に難しかったのです。
医学の進歩というと、新しい薬や手術を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私たちは医学の進歩によって、
「見えなかった病気を、見つけられるようになった」
という大きな恩恵も受けています。
今は「症状がないうち」に見つけられる
大腸がんは、早期には症状がないことも少なくありません。
だからこそ重要なのが検診です。
日本では40歳以上を対象に、年1回の便潜血検査が大腸がん検診として推奨されています。便潜血検査では、目では見えないほどの微量な血液が便に混じっていないかを調べます。
そして、もし「要精密検査」となった場合には、大腸内視鏡検査などで詳しく調べます。
ここで大切なのは、
「便潜血が陽性=大腸がん」ではない
ということ。
一方で、
「痔だろう」「症状がないから大丈夫」
と自己判断して放置するのもよくありません。
便潜血陽性の場合は、必ず精密検査を受けることが勧められています。
東野圭吾さんの訃報から考える「検査」
2026年7月23日、作家の東野圭吾さんが亡くなられたことが講談社から発表されました。
多くの作品を残した著名な作家の訃報は、私たちに「がんは決して他人事ではない」ということを改めて考えさせます。
ただ、ここで大切なのは「がんは怖い」と思うことだけではありません。
現在は、症状が出る前に検査を受け、病気を見つけることができる時代です。
1800年代には難しかったことが、今はできます。
見えなかった大腸の中を見ることができる。
そして、早い段階で病変を見つけ、治療につなげることができます。
これは、現代医学が私たちに与えてくれた大きなチャンスです。
「いつもの日常」を守るために
スヌーピーやチャーリー・ブラウンたちの物語には、特別な出来事だけでなく、友達と話したり、悩んだり、笑ったりする何気ない日常が描かれています。
私たちが守りたいのも、そんな「いつもの日常」ではないでしょうか。
そのためにできることの一つが、定期的な検診です。
「何か症状が出てから」ではなく、「何も症状がない今」だからこそ検査する。
40歳を過ぎたら、まずは年1回の便潜血検査を。
そして、もし陽性になった場合には、そのままにせず精密検査を。
1800年代には「見つけられなかった」病気を、私たちは今、「見つけられる」ようになりました。
この医学の進歩を、自分自身と大切な人の未来のために活用してみませんか。
当院は、対話を重視した丁寧なカウンセリングをおこない、患者様の気持ちに寄り添った治療を心がけております。
気になる症状がございましたら、お気軽に羽曳野市の内科・消化器内科・胃腸科の「医療法人好友会 ひらたクリニック」へご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修:平田 好正院長
経歴
2007年山梨大学医学部医学科 卒業
2007年星ヶ丘医療センター 臨床研修医
2009年〜堺医療センター 後期研修医
星ヶ丘医療センター 消化器内科
2011年〜春秋会 城山病院 消化器内科
2015年〜大阪医科大学 第2内科
2017年〜春秋会 城山病院 消化器内科 医長
2018年〜春秋会 城山病院 消化器内科 副部長
2019年 ひらたクリニック 開院