身体がだるいとは？

身体のだるさは、疲労感や無気力感を感じる症状で、何もしていないのに体が重く感じたり、エネルギーが出ないと感じることがあります。この症状は一時的な疲れから慢性的な健康問題に起因することまでさまざまです。一般的に、体のだるさは休息や睡眠で回復することが多いですが、長期間続く場合は、体調に問題がある可能性があるため、注意が必要です。

身体がだるい原因

生活習慣による影響

不規則な食生活や睡眠不足、過度なストレス、運動不足など、生活習慣が身体の調子に大きく影響を与えることがあります。これらは自律神経の乱れを引き起こし、身体がだるく感じる原因となることがあります。

栄養不足

栄養素が不足すると、身体のエネルギー供給がうまくいかず、だるさを感じやすくなります。特に鉄分やビタミンB群が不足している場合、貧血が進行し、疲れやだるさを引き起こすことがあります。

精神的な要因

ストレスや不安、うつ状態などが身体のだるさを引き起こすことがあります。精神的なストレスが溜まると、自律神経が乱れ、体調不良が現れることがあります。

消化器系疾患

消化器系に関わる病気が原因で、身体がだるくなることもあります。特に胃腸の不調や消化不良が長期間続くと、栄養の吸収がうまくいかず、身体がだるくなることがあります。

慢性疾患や内科的な病気

糖尿病、甲状腺疾患、心疾患、肝疾患、腎疾患などの慢性疾患がある場合、身体がだるくなることがあります。特に消化器系の病気では、食欲不振や体重減少が伴い、さらに倦怠感が強まることがあります。

身体がだるい時に考えられる疾患

胃炎・胃潰瘍

胃の炎症や潰瘍が原因で、消化不良や食欲不振が起こり、栄養不足になりがちです。このため、身体がだるく感じることがあります。

過敏性腸症候群（IBS）

腹痛や便通異常を引き起こす疾患で、腸内の不調が続くと栄養吸収が不十分になり、倦怠感が現れることがあります。

肝疾患（脂肪肝、肝炎、肝硬変）

肝臓が正常に機能しないと、エネルギー供給が滞り、身体のだるさや疲れを引き起こすことがあります。

胆嚢疾患（胆石症、胆嚢炎）

胆嚢が正常に働かないと、消化不良や膨満感が起こり、結果的にだるさを感じることがあります。

膵臓疾患（膵炎、膵臓がん）

膵臓の異常は消化機能に影響を与え、食後の不快感や体調不良を引き起こし、身体がだるくなることがあります。

身体がだるい時の検査方法

血液検査

血液検査を通じて、貧血、肝機能、腎機能、糖尿病の兆候、甲状腺機能などの異常を確認することができます。また、ビタミンやミネラルの不足も血液検査で把握することができます。

 超音波検査（エコー）

腹部エコーを使って、肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓などの消化器系の臓器の状態を確認することができます。これにより、内臓疾患が原因でだるさが生じている場合、その原因を突き止めることができます。

胃カメラ（内視鏡検査）

胃腸の状態を直接確認するために、胃カメラ（上部消化管内視鏡）を使った検査が行われることがあります。胃炎や胃潰瘍、胃がんなどが原因で倦怠感を感じることがあるため、この検査が有効です。