
検診での異常が見つかった
検診での異常が見つかった
健康診断や人間ドックは、体の異常を早期に発見するための大切な機会です。近年では自覚症状がないうちに、「血液検査の数値が高い」「便潜血が陽性だった」「胃バリウム検査で異常が見つかった」など、何らかの“異常”を指摘されるケースが増えています。
「特に体調が悪いわけではないし、忙しいから放っておこう」と自己判断してしまうと、実は重大な病気の初期サインを見逃してしまう可能性もあります。
検診での異常は必ずしも重い病気を意味するわけではありませんが、再検査・精密検査を受けることはとても重要です。とくに消化器系の異常は、初期症状が乏しいまま進行することも多いため、注意が必要です。
大腸がんやポリープ、痔などにより、肉眼では見えないレベルの出血が便に混ざっている状態です。出血の原因を調べるためには、**大腸カメラ(大腸内視鏡検査)**が必要です。
胃の粘膜の凹凸、潰瘍の痕跡、ポリープ、腫瘍などが疑われた場合、**胃カメラ(上部消化管内視鏡)**による精密検査が推奨されます。
脂肪肝や肝炎、アルコールの影響、ウイルス感染、薬剤性肝障害などが考えられます。進行すると肝硬変や肝がんのリスクがあるため、腹部エコーやウイルス検査が必要です。
膵炎や膵臓腫瘍などが疑われることがあります。膵臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、自覚症状が出にくいため、CT検査やMRIで詳しく調べることが重要です。
がんの可能性がある場合に調べる指標です。上昇=がんではありませんが、特定の臓器に対する画像検査や内視鏡検査が必要となります。
日本人に多いがんで、検診で早期発見されることが増えています。初期は自覚症状がほとんどないため、便潜血陽性やバリウム検査での所見が貴重な手がかりとなります。
ピロリ菌感染やストレス、薬剤が原因で発生することがあります。バリウム検査や胃カメラで発見されることが多く、放置すると穿孔や出血のリスクがあります。
便潜血陽性の原因として多い病変です。大腸内視鏡での切除により、大腸がんへの進行を予防できます。
生活習慣病の一部として検診で指摘されることが多いです。症状がなくても放置すると、肝硬変や肝がんのリスクが高まります。
アミラーゼや腫瘍マーカー(CA19-9など)の異常から発見されることもあります。膵臓は発見が難しい臓器のため、CTやMRIなどの画像診断が必要です。
バリウム検査よりも正確に胃・食道・十二指腸の粘膜を観察できます。病変の組織を採取して、生検(病理診断)も行えます。
便潜血陽性の場合に推奨される検査です。ポリープが見つかればその場で切除でき、がんの予防にもつながります。
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓などの状態を、体に負担なく調べられる検査です。肝機能異常や脂肪肝の評価にも有用です。
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