血を吐く話①|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

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血を吐く話①

血を吐く話①|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

2026年6月29日

こんにちは
ひらたクリニック副院長の井口です。

サッカーワールドカップが盛り上がっていますね。私は試合を観戦はしませんが、結果は気になりニュースを見ます。皆さんは興味ありますか?
次の試合は本日深夜にブラジルとの試合みたいです。

さて、皆さんは血を吐く病気と言えばどんな病気を思い浮かべますか?

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが一般的に知られている病気だとは思いますが、その他にも血を吐く病気はいくつかあります。

私が経験した事のある血を吐く病気を不定期なシリーズとして載せていきたいと思います。
良かったら最後までお読みください。

吐血した時の考え方

今日はその第一弾というわけではなく、一般的に消化器内科が、血を吐いたというヒトを診察した時、どう考えるかを話したいと思います。

まず、消化管出血というのは、身体の外に血が出ている状態です。

消化管の中と言うことで、身体の中のイメージがあるかもしれませんが、消化管は身体の外になります。

ちくわを想像してください。ちくわの穴は、ちくわの中ですか?外ですか?という感じです。ちくわの身を身体とした場合、身から穴に向かって血が出ている状態が消化管出血です。

この状態は、切り傷や刺し傷、血が出ている状態と変わりありません。

出血の問題点

そこで、一番問題になってくるのは、失血による臓器障害になります。簡単に言うと、出血多量による全身状態の悪化です。

となれば、一番に考える事は急ぎかどうかです。

どれぐらいの量を出血しているか、どれぐらいの勢いで出血しているかが判断のカギになりますが、切り傷などと違い、血液が消化管の中に流れるため、パッと目では判断できません。

判断の手掛かり

判断の手掛かりになるのは脈拍や血圧です。出血により血管の中の液量が少なくなると、血圧は低下します。しかし、臓器障害をきたすほど低下すると体も困るため、心拍数を増やす事により、血圧をあげます。これは井戸のポンプの原理と似ています。

心拍数が普段よりかなり上がっているのに、血圧が低い場合などは、大出血量が予想され、最悪、輸血が必要になる場合などもあるため、あせります。

その他にも各疾患の特徴から類推し、緊急性がないかどうかを判断します。

胃潰瘍でも出血の乏しいものは、血を吐くことは少なく、血はそのまま消化されて黒い便としてお尻から出ます。

逆に出血量の多い胃潰瘍は、血を吐く事が多いです。これは、どんどん出血して、胃の中が一杯になって吐くため、内視鏡での止血が必要になる場合があり、結構急ぎます。

また、十二指腸潰瘍は、胃の入り口と出口にある逆流防止弁を越えて逆流しないと、口にたどり着かないため、出血しても血を吐くことは少ないです。小腸は胃に比べて粘膜の治りが早いため、どちらかといえば、出血のピークを過ぎてから、黒色便で来院される事が多いです。

その他にも口から血を吐く疾患はいくつかあるのですが、次のコラムのネタがなくなってしまうので今回はこのくらいで終わります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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