大腸カメラ検査で使用する鎮静剤にはどんな効果があるの?|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

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大腸カメラ検査で使用する鎮静剤にはどんな効果があるの?

大腸カメラ検査で使用する鎮静剤にはどんな効果があるの?|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

2025年11月17日

こんにちは。
ひらたクリニックです。
朝晩の冷え込みが強くなってきています。
体調を崩さない様に気を付けてくださいね。

さて本日の医療コラムは大腸カメラ時に使用する鎮静剤にはどんな効果があるのかお伝えさせていただきます。
すでに検査を受けた事がある方はご存じかも知れません。
まだ受けた事の無い方はぜひ最後までお読みください。

〜〜大腸カメラ検査で使用する鎮静剤にはどんな効果があるの?〜〜

大腸カメラ(大腸内視鏡)検査は、ポリープや炎症、がんの早期発見に非常に有効な検査です。しかし、「痛そう」「怖い」「恥ずかしい」というイメージから受けるのをためらう方も少なくありません。
こうした不安を軽減し、より快適に検査を受けていただくために使用されるのが 鎮静剤 です。今回は、大腸カメラ検査で使われる鎮静剤の効果や注意点について、分かりやすく解説します。

不安を軽減し、リラックスした状態で検査が受けられる

大腸カメラへの不安は、実際に検査を受ける際の精神的負担につながります。
鎮静剤を点滴から投与すると、意識がぼんやりとして眠気を感じる「半分眠っているような状態」になります。そのため、検査に対する緊張や恐怖を大きく和らげることができます。
特に、以下のような方には大きなメリットがあります:
●検査に強い恐怖心がある
●以前つらい経験があり心配している
●痛みに敏感で不安を感じやすい

リラックスした状態で検査が進むため、「気づいたら終わっていた」という方も多く、精神的な負担を大幅に減らせることが特徴です。

痛みや不快感を軽減できる

大腸カメラは、カメラが腸内を進む際や、腸を広げるために空気や二酸化炭素(CO₂)を送気する際に、「張るような痛み」や「お腹が苦しい感覚」が出ることがあります。
鎮静剤には、こうした不快感を感じにくくさせる作用があります。
・完全に意識を失うわけではない
・声かけには反応できる
・眠っている間に検査が進む
このような状態で検査が行われるため、痛みへの心配が大きく減る点も鎮静剤を使用する大きなメリットです。
また、医師にとっても、患者さんがリラックスしていることで腸の緊張が和らぎ、検査がよりスムーズに進むという利点があります。ポリープ切除などの処置も、快適な状態で受けられます。

鎮静剤を使用する際の注意点

便利で安心できる鎮静剤ですが、安全に使用するためにいくつかの注意点があります。
● 検査後の眠気・ふらつき
鎮静剤の効果はしばらく続くため、検査後も眠気やふらつきが残ります。
そのため、院内で一定時間休んでいただき、体が回復するのを確認してから帰宅する必要があります。
●副作用の発生
鎮静剤を使用した事による副作用が起こる場合があります。
副作用としては血圧低下・頭痛・吐き気・めまい・ふらつきなどが起こる事があります。
● 当日の運転はできません
鎮静剤使用後の運転は非常に危険なため、
車・バイク・自転車の運転は当日終日禁止 となります。
帰宅方法としては:
・公共交通機関を利用する
・ご家族に送迎をお願いする
・タクシーの利用を検討する
など、安全な手段を事前に準備しておきましょう。
● 事前の問診が大切
緑内障や心臓、呼吸の病気がある場合、普段飲んでいる薬の種類によっては、鎮静剤を変更したり、量を調整する必要があります。
検査前の問診でしっかり相談してください。

鎮静剤を使った大腸カメラは「受けやすい検査」に

大腸カメラは、つらさを感じやすい検査というイメージが強いかもしれません。しかし、鎮静剤を使用することで、
●不安が軽減
●痛みが少ない
●快適で短時間に感じられる
と、多くの方が安心して受けられる検査に変わります。

まとめ

今回は、大腸カメラ検査の際に使用する鎮静剤について解説しました。
鎮静剤は、検査中の精神的・身体的な負担を減らし、よりスムーズに検査を受けていただくための大切なサポートです。
注意点として当日の運転禁止や、帰宅方法の事前準備が必要ですが、不安が強い方にとって大きな助けになります。
鎮静剤の使用に関してご不明な点や不安があれば、どうぞお気軽に医療スタッフへご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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