亜鉛欠乏症とは|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

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亜鉛欠乏症とは

亜鉛欠乏症とは|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

2026年3月09日

こんにちは。
大阪府羽曳野市にある「医療法人好友会 ひらたクリニック」です。
3月になり、花粉が飛び始める季節になりました。花粉症の方にとっては、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどつらい時期ですね。
花粉症の症状のひとつに「においが分かりにくくなる」という嗅覚異常があります。
嗅覚は味覚と密接に関係しているため、においを感じにくくなると「食べ物の味が分かりにくい」と感じることもあります。
実は、この味覚や嗅覚の異常の原因のひとつに「亜鉛不足」があることをご存じでしょうか。今回は、体にとって大切な栄養素である亜鉛と、その不足によって起こる「亜鉛欠乏症」についてご紹介します。

亜鉛欠乏症とは

亜鉛は体のさまざまな働きに関わる「必須微量ミネラル」のひとつです。体内では多くの酵素の働きを助け、健康を維持するために重要な役割を果たしています。
しかし、日本人の食生活では十分に摂取できていない場合もあり、日本人の約10〜30%が亜鉛不足の状態にあると推定されています。
亜鉛が不足すると、次のような症状が現れることがあります。
・味覚障害
・嗅覚障害
・皮膚炎
・口内炎
・脱毛
・食欲低下
・発育障害(小児)
このように、亜鉛は体のさまざまな部分に関係しているため、不足すると日常生活に影響を及ぼすことがあります。

亜鉛の主な働き

亜鉛には次のような働きがあります。
・皮膚や粘膜の健康を保つ
・骨や体の成長を助ける
・味覚や嗅覚の機能を維持する
・免疫機能を保つ
・傷の治りを助ける
・生殖機能の維持
このように、亜鉛は体の健康を保つうえで欠かせない栄養素です。

亜鉛不足の原因

亜鉛欠乏症は、いくつかの原因によって起こります。
①摂取不足
通常はバランスの良い食事をしていれば不足することは少ないとされています。しかし、次のような場合には不足することがあります。
・食事量が少ない
・偏った食生活
・菜食中心の食事
・神経性食思不振症
また、高齢者で経管栄養や点滴栄養が中心の方、母乳のみで育つ乳幼児なども亜鉛不足になりやすいとされています。
②吸収障害
腸の病気がある場合、亜鉛の吸収がうまくいかないことがあります。
例えば
・クローン病
・潰瘍性大腸炎
などの炎症性腸疾患です。
また、食物繊維を過剰に摂取すると腸の中で亜鉛の吸収が妨げられることがあります。
③必要量の増加
成長期や妊娠中など、体が多くの栄養を必要とする時期には亜鉛の必要量が増えます。
特に
・乳幼児期
・妊娠中
・低出生体重児
などでは不足しやすいといわれています。
④排泄量の増加
一部の薬剤は亜鉛と結合して尿として排泄されやすくする作用があります。そのため長期間服用していると亜鉛不足になることがあります。
また、
・糖尿病
・ネフローゼ症候群
・腎不全
などの病気でも亜鉛の排泄が増えることがあります。

検査と診断

亜鉛欠乏症は、血液検査で血清亜鉛値を測定することで確認します。
一般的には、早朝空腹時の血清亜鉛値が80μg/dL未満の場合に亜鉛不足が疑われます(基準値80〜130μg/dL)。
また、ALPという検査値も参考になります。必要に応じて、他の病気を除外するための検査が行われることもあります。

治療と食事
治療の基本は食事療法と薬物療法です。
まずは亜鉛を多く含む食品を意識して摂取することが大切です。
主な食品の亜鉛量の目安は次の通りです。
・豚ロース70g:約1.3mg
・白米150g(お茶碗1杯):約0.9mg
・木綿豆腐150g:約0.9mg
・牛乳200ml:約0.8mg
・納豆1パック:約0.8mg
・卵1個:約0.6mg
食事だけで十分な摂取が難しい場合には、低亜鉛血症治療薬による亜鉛補充療法を行うこともあります。

まとめ

亜鉛は体にとって重要なミネラルですが、普段の生活では意識して摂取する機会が少ない栄養素でもあります。
しかし、不足すると味覚や嗅覚の異常、皮膚トラブル、口内炎などさまざまな症状につながることがあります。
日頃からバランスの良い食事を心がけることが大切です。
もし
・食べ物の味が分かりにくい
・においを感じにくい
・口内炎が繰り返しできる
などの症状が気になる場合は、お気軽に当院へご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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