2025年5月26日
こんにちは。
夏はまだだと思っていましたが、暑くなってきましたね。
熱中症に気を付けて過ごしていただきたいと思います。
今の時期は特に、気温の変化によって自律神経が乱れがちです。そこで今回は、自律神経失調症についてお伝えしたいと思います。
自律神経失調症って?
脳が受けたストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、内臓が円滑に機能しなくなった状態を指します。自律神経はあらゆる臓器とつながっているため全身に様々な症状が起こります。
原因
自律神経失調症は何らかの原因で自律神経の機能が乱れることによって起こります。
自律神経は、交感神経と副交感神経と呼ばれる2つの反対の作用をもつ神経からなっており、交感神経は体を活発に動かすときに、副交感神経はリラックスしているときにはたらく特徴があります。
健康な人では、正反対の役割を持つこれらの神経がバランスを取りながら正常な状態を保つことができますが、ストレスやホルモンバランスの乱れによって片方の神経が過剰に興奮した状態が続くと、さまざまな症状が現れるようになります。
症状
自律神経失調症の症状はさまざまで、人によって現れやすい症状が異なります。
症状はその人にとって調子が悪くなりやすい部位に起こることが多く、たとえばお腹が痛くなりやすい人は下痢や腹痛などのお腹の症状が現れやすく、肩がこりやすい人はひどい肩こりが起こりやすくなります。
また、複数の症状が一度に現れたり、治ったと思ったら別の症状が現れたりすることがあります。
疲労感、熱っぽい感じ、手足のしびれ、動悸、息切れ、めまい、頭痛、不眠、寝汗、食欲不振、胃痛、吐き気、肩こり、背中の痛み、腰の痛み、腹痛、下痢、便秘など
検査
自律神経失調症は自律神経の乱れによって引き起こされると考えられていますが、実際に自律神経のはたらきを正確に調べる方法はありません。
自律神経失調症でみられる諸症状は、ほかのさまざまな病気でもみられるありふれたものです。
何らかの病気が原因になっているのであれば、検査によって病気が明らかになることがありますが、自律神経失調症の場合は検査を行っても明らかな原因が見つかりません。
そのため、症状から疑われる病気に関する検査を行っても特に異常が見つからず、ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れといった自律神経失調症を引き起こしやすい特徴がみられる場合に、この病気が疑われることがあります。
自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れによって引き起こされるため、これらを改善することで自然とよくなることがあります。
また、症状を改善したり、不安やストレスを軽減したりするための治療薬を使うこともあります。
ストレスのコントロール
散歩や体操、入浴などの気軽にできるストレス解消法から始めてみて、自分がリラックスできる、楽しい、心地よいと思えるような時間を意識的に設けたり、趣味を持ったりすることでストレスをコントロールできることがあります。積極的に交友関係を広げることも効果的です。
生活習慣の改善
睡眠不足や運動不足は自律神経やホルモンバランスの乱れにつながるため、体の不調を引き起こしやすくなります。規則的な睡眠と食事、適度な運動を心がけることが重要です。生活習慣が整っていると、ストレスに対しても柔軟に向き合えるようになります。
いかがでしたか?今の日本は、これまでにだれも体験したことのない超ストレス社会です。
ストレスや生活の乱れなどに対し、からだが発する注意のサインが、自律神経失調症です。
からだの異常ではなく、正常な反応の結果といえます。症状は長引くことが多いですが、ストレスを上手に手なずけ、生活習慣を正してきちんと治療すれば、不快な症状はかなり軽くなると思われます。
お困りの症状がある場合は、ご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。