2025年1月20日
こんにちは。
2025年になりもう半月を過ぎてしまいました。全国的にインフルエンザが猛威をふるっています。引き続き感染対策を行うようにしましょう。
血液検査の時に皆さまの肌を目にしますが、肌がカサカサになっている方が多いですね。
冬場は空気が乾燥します。そのため肌が乾燥してかゆみが出ますよね?肌にとって乾燥は大敵なんです。そこで今回はなぜ肌に乾燥が大敵なのか?をお伝えしたいと思います。
よかったら最後まで見てください。
肌とは
肌(皮膚)は、人の身体全体を包む臓器です。肌は外側から順番に「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の層状の構造をしています。
肌のはたらき
- 体の内と外を分け、外部からの刺激(紫外線、乾燥、ほこりなど)から体内の水分や諸器官
を守る【バリア機能】。 - 皮脂や汗を分泌して老廃物を排出する【分泌・排出機能】。
- 表皮や毛穴を通して外界から薬剤などを吸収する【経皮吸収機能】。
- 外部の温度を伝わりにくくすると同時に、体温を一定に保つよう調節する【体温調節機能】。
- 複数の感覚器が、触・圧・痛・温・冷などの外界の刺激を脳に伝える【感覚機能】。
- 侵入した異物や細菌などを排除して、体を守る【免疫機能】。
加齢により新陳代謝が低下すると、皮膚の弾力性が低下したり、皮膚が薄くなったりします。さらに表面が平坦化して光沢を帯びることもあります。もろくて弱い皮膚は傷ができやすく、できてしまうと治りにくいこともあります。
皮膚のバリア機能の低下に加えて、皮膚やその下部組織などが加齢によってもろくて弱くなってくると、愛護的(たいせつにして守ること)なスキンケアという意識を持つことで、皮膚の健康維持や促進につなげることができます。
皮膚の保湿:乾燥から皮膚を守る
- 保湿剤の塗布
皮膚が乾燥すると、かゆみだけでなく、滑らかさも失われるため一層傷ができやすくなります。そのため保湿力のある伸びの良いクリームなどを塗布します。特に入浴後の塗布は保湿効果を高めます。 - 入浴時の注意
熱いお湯での入浴は、皮膚の水分を保持する機能を低下させ、乾燥を助長させます。長時間の入浴や、頻回の入浴も避けた方がよいでしょう。お湯の温度はぬるめにして、保湿成分の入った入浴剤などを使用することも工夫の一つです。刺激の低い、弱酸性の洗浄剤を使用することも皮膚にやさしいケアとなります。
皮膚の保護:刺激の除去
- 強くこすらない
皮膚のバリア機能を保持し乾燥を予防するためには、皮膚を強くこすらないようにすることが重要です。加齢によってさまざまな機能が低下した皮膚は、優しく愛護的なスキンケアを意識しなければなりません。洗浄剤の泡を利用して、そのクッション性で摩擦刺激を与えないようにするのも一つです。 - 皮膚を守る
手足などの皮膚は、打撲や摩擦で容易に損傷することがあるため、衣類などで保護することが必要となります。特にむくみがある場合は、皮膚が薄くなっているため注意しなければなりません。また保湿剤によってうるおいを保持することも皮膚を守ることにつながります。
年齢を重ねることで皮膚は『乾燥していること』や『薄いこと』が多いため、弱くてもろい皮膚であることを意識して『愛護的なスキンケア』を行うようにしましょう。
バリア機能を保持しながら二次損傷を予防し、皮膚の健康維持および促進することが大切です。
いかがでしたか?保湿剤は、市販のベビーローションなど使いやすいものを脱衣所に置くなどすれば入浴後に塗布することができます。毎日でなくてもかまいません。習慣となれば皮膚の健康が保たれます。乾燥がなくなればかゆみもなくなるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。