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睡眠時無呼吸症候群とは

こんにちは。夜寝ている時に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群って聞いた事ありますか?

今回は睡眠時無呼吸症候群について説明していきたいと思います。

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:以下SAS)とはその字の通り、睡眠中に無呼吸(呼吸が浅くなったり、止まってしまう)状態の事をいいます。成人男性の約3~7%、成人女性の約2~5%に見られ、自覚症状のない方も沢山おられます。

呼吸が止まってしまう原因は大きく分けて閉塞性SASと中枢性SASの2種類あります。

閉塞性SAS

閉塞性SASはSASの中の約7~8割をしめています。その原因は空気の通り道である上気道が狭くなることです。首まわりの脂肪が多いと上気道は狭くなりやすく、肥満はSASと深く関係しています。また、扁桃肥大や舌が大きいこと、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気も原因となります。あごが後退していたり、あごが小さいこともSASの原因となり、痩せている方でもSASになります。

この上気道が狭くなって呼吸が止まっている時は、胸部の動きはあるのに口元では息をしていない状態となります。そして、呼吸再開時には大きないびきを伴う事が多いです。

中枢性SAS

中枢性SASの主な原因は脳疾患や心不全と言われています。重度の心不全患者の約3~5割にSASを合併しているとの報告もあります。

なぜ心不全で呼吸が止まるのかと言いますと、少し難しいですが・・・頸動脈小体や延髄呼吸中枢における二酸化炭素に対 する感受性の増大、心不全による左室駆出率の 低下に伴う循環時間の延長、肺うっ血による迷 走神経刺激などが関与すると考えられていると言われています。

この中枢性SASは呼吸自体が止まっていますので、寝ている時に胸やおなかの動きが止まり、口元でも息を感じなくなります。そして苦しくなると徐々に呼吸が再開し大きな呼吸となります。

検査方法

SASを調べる方法としては簡易検査と精密検査があります。簡易検査は自宅で装置を付け調べます。胸とおなかにベルトを巻き、指と鼻にセンサーを取り付けます。これで寝ていただき、寝ている間にどれだけ呼吸が止まっているを調べます。

精密検査では、脳波も一緒に検査しますので、頭に電極を取り付けます。少し大がかりな装置になってしまいます。

評価

上記の方法で検査を行い、呼吸が浅くなっているもしくは止まっている回数を調べます。これをAHIと言い、1時間あたりに何回止まっていたかという数字になります。

~5以下 正常
5~15以下 軽症
15~30以下 中等症
30以上 重症

治療方法

AHIが20以上で日中の眠気などを認めるSASでは、経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous posi-tive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。CPAPはマスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。また肥満が原因の場合、ダイエットをする事で改善がみられる場合もあります。

当院でもSASの検査や治療を行っております。気になる方は一度お問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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