ひらたクリニック

ひらたクリニック

MENU

ブログ

blog

暴飲暴食に注意

今年も1週間をきってしまいました。皆さん体調はいかがでしょうか?年末年始は何かと美味しいものを食べてしまいがちですよね?新年から体調が悪いと気分も沈みがちになります。

そこで今年最後のブログは、暴飲暴食に注意してほしいと思い更新しました。ぜひ見てみてください。

食べすぎは胃腸にどんな負担がかかる?

食べすぎた後は胃が痛い、胸やけがする。そんな経験はありませんか?胃で消化できる量を超えて食べすぎると、胃はフル回転して食べ物を消化しようとします。その結果、胃痛や胸やけなどの症状が生じます。では、具体的に胃腸にはどのような負担がかかっているのでしょうか?

食べすぎたときの胃腸はどうなっているか?

歯で噛み砕かれた食べ物が胃に入ってくると、胃の天井部が大きく膨らんで受け入れます。食べ物が胃の上部にたまると、消化に必要な胃液が胃壁から分泌されると同時に胃は波打つように収縮します。胃の中で胃液と食べ物を十分に混ぜ合わせ、ドロドロの粥状になるまで消化されると十二指腸に送られます。

通常、食べ物が胃の中にとどまる時間は2~3時間程度ですが、揚げ物やケーキなど脂っぽいものをたくさん食べたときは完全に消化するまで5~6時間程度かかることもあります。

食べ過ぎて胃が苦しい、胃もたれするのは、食べ物が胃に滞留する時間が長いために起こります。また、消化が不十分なまま腸に食べ物が送り出されると、十二指腸では処理できず、胃に送り返された食べ物が胃に溜まることによって、胃痛や胃もたれが起こります。いわゆる消化不良の状態で、胃に大きな負担がかかっています。

夕食の食べすぎや寝る前の食事がよくないのはなぜか?

食後の胃痛は食事の内容と食事の仕方が大きく関係しています。

胃は深夜から明け方にかけて、日中食べたものの残りかすや脱落した胃の老廃物を十二指腸に送りおそうじをして、自らメンテナンスしているんです。

しかし、夕食に脂肪分の多いものをたくさん食べたり、寝る直前まで食べていたりすると、胃の中をリセットするおそうじ運動ができず、食べ物が溜まったままになり、胃の不調を引き起こしてしまいます。

特に22時以降に脂っこいものをたくさん食べて寝ると、胃で消化できず、睡眠の質まで落ちてしまいます。朝起きてもまだ胃がもたれていて、朝食を抜くなどの悪循環に陥るリスクも高まります。

夕食は寝る3時間前までに終えることが推奨される理由は、寝る前に消化が終わり、就寝前に胃の中を空っぽにしておくためです。眠っている間に胃の中をきれいにそうじできれば、翌朝にはすっきりした状態で朝食が摂れるようになります。

食べすぎた後はどうすればよいか?

  • 食べすぎ、飲みすぎを控える
    まずは第一に、胃にダメージを与える『食べすぎ・飲みすぎ』を控えることです。数日の間に忘年会などの飲み会が続く場合は、短期間で胃の疲れが蓄積しないように自制することが大切になります。
  • 胃の調子が戻るまでは消化の良いものを少しずつ食べましょう
    胃の調子が戻るまでは消化の良いものを意識的に選んで食べましょう。調理方法も油で揚げるより焼いたり、ゆでたり、湯通しして肉や魚の脂分を落とすなど、ちょっとした工夫で胃の負担が軽くなります。
  • 内服薬で対処する
    健康な胃なら食後2~3時間で消化されますが、食後3~4時間たってもまだ胃の中に食べ物が残っている感じがするときは、症状に合わせて消化薬や健胃薬、総合胃腸薬などの市販薬を使うのも効果的です。
  • 薄味にしましょう
    味が濃い、しょっぱい、辛い、酸っぱい食べ物は胃を刺激します。だしをきかせていつもより薄味を心がけ、胃の負担を減らしましょう。また、冷たい物の摂り過ぎは胃の運動を低下させて消化を妨げます。自律神経の乱れや下痢の原因にもなるので、できるだけ温かいものを摂るようにしましょう。
  • ゆっくり噛んで食べましょう
    よく噛むと食べ物は細かくなり、唾液の分泌を促して消化を助けます。ゆっくり噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され、さらなる食べ過ぎも防げます。胃に負担がかかる早食いやながら食べはやめて、日頃から腹八分を心がけましょう。

 

いかがでしたか?年末年始は、食事会など何かと忙しく、胃に対して負担の多い時期です。食べ物を貯蔵、消化、吸収してくれる重要な働きをもつ大切な胃。日常生活において、胃をいたわる生活を心がけたいものです。

もし、胃腸の調子が悪い時は、遠慮せずにご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ

pagetop