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こんにちは☆
今週はまだ梅雨っぽい天気が続きますが、予報では例年より少し早く明けるみたいです。早く梅雨明けする事を願っています。
さて、今回のブログは最近ニュースで取り上げられている、ヘルパンギーナとRSウィルス感染症について説明したいと思います。
どちらも例年に無い勢いで子供を中心に感染が拡大しています。どちらも大人も感染しますので、注意が必要です。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは「夏風邪」のひとつとして、毎年流行する「ウイルス感染症」です。感染者の90%以上は5歳以下のお子さんで、1歳台が最多で2歳、3歳の順で抵抗力の弱い小さなお子さん程感染しやすい傾向があります。
しかし、原因となるウイルスの型が多数あるため繰り返し感染することもあり、また大人の感染もみられます。
原因
ヘルパンギーナとは、「ヘルペス=水疱」+「アンギーナ=痛み」という言葉を合わせた病名です。原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA群(CA)です。コクサッキーウイルスB群(CB)・エコーウイルスなど他のエンテロウイルス属の関連もあり、ヘルパンギーナを引き起こすウイルスの型は多数あります。
ウイルス感染症は、一度感染するとそのウイルスに対して免疫ができるので、原則的に2度とかかりません。しかし、ヘルパンギーナを引き起こす型は多数あるため、違うウイルスの型ならば、何度も感染します。
症状
発熱
→突然発熱し、2~4日程度続く。
喉の奥の赤みや小さい水ぶくれによる痛み
→発熱の後にみられる。水ぶくれは、喉の奥にできる。
口内炎
→喉の奥にできた水ぶくれがつぶれた後に現れます。より痛みが強くなるので、食事・飲み物を受け付けなくなることがある。脱水症状に注意が必要です。
大人の感染
ヘルパンギーナの感染は、子どもだけではありません。ヘルパンギーナが流行する夏は、暑さから大人でも体力を消耗しやすい時期です。大人の感染はまれですが、抵抗力が落ちていれば大人もヘルパンギーナに感染します。症状は子供と同じですが、大人の感染の方が症状が強く出る(熱が高い/喉の痛みがかなり強い/筋肉痛・頭痛・関節痛が出るなど)、症状が出ている期間が長いなど、子どもと比べて重症化する傾向があります。
なお、大人の感染のほとんどは、先に感染したお子さんからの二次感染です。お子さんがヘルパンギーナの診断を受けた場合には、マスク着用の上、お世話をしてください。また、うがい手洗いを徹底して、タオル類・食器類の共用は避けることが大切です。
治療方法
ヘルパンギーナには特効薬はないので、症状に対する対症療法となります。つらい発熱や発疹・口内炎などには、解熱鎮痛剤を処方することがあります。
ヘルパンギーナは通常1週間程度で自然に回復していきますが、まれに合併症を起こすことがあるため、経過を注意深く観察して、自宅でゆっくり休むようにしましょう。
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。今年はさらに大流行しており、注意が必要です。
症状
咳・鼻水・熱が主な症状で、風邪と同じような症状ですが、風邪よりも咳がひどくゼイゼイして、熱がでてきます。熱は4~5日続くこともあります。2~3歳以上のお子さんは大抵症状が軽く済むのですが、0~1歳のお子さんは重症化しやすく、気管支炎や肺炎になり入院することもあります。全体としては2週間ほどで治ります。
大人の感染
RSウイルス感染症は子どもが主に発症しますが、再感染する感染症であり、大人も感染します。しかし、感染してもせき等の呼吸器症状のみであるため、感染に気がついていない場合がほとんどです。気がつかないうちに子供へRSウイルスを移してしまわないように対策を行うことが必要です。
治療方法
RSウイルス感染症は特別な治療法はありません。症状を軽くする対症療法や呼吸困難を助ける治療しかありません。呼吸困難が強く哺乳ができなかったり夜眠れない場合は入院になります。
いかがでしたでしょうか。コロナウィルス感染症の影響で、子供たちを中心に免疫力が低下しています。また、感染しておくべき時期に感染出来ず、まとめて感染している為、大流行しているのでは無いかと思われます。
子供だけでなく、大人も感染しますので、注意が必要です。