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こんにちは。
梅雨でジメジメと蒸し暑い日が続きます。夜間も暑い日があるので水分をしっかり摂りましょう。
そして、今年も当クリニックになくてはならない日が近づいてきました。今回は、『内視鏡の日』についてお伝えしていきます。ぜひ見てみてください。
毎年7月14日(ナイシ)は『内視鏡の日』です。
胃や大腸などの消化器の病気の早期発見、早期治療において重要な役割を担う内視鏡医学のさらなる発展と普及を願い、公益社団法人「内視鏡医学研究振興財団」が制定し、日本記念日協会より認定を受けました。
内視鏡は、おなかのさまざまな病気の検査や治療の手段として、世界中で広く使われています。
例えば、“胃がん”や“大腸がん”は、初期の段階では多くの場合、自覚症状がないために早期発見の機会を逃してしまい、その結果、毎年多くの方が重症化され、命を落とすことになっています。一方で、早期に発見できれば治る可能性が高く、がんの早期発見や治療に、内視鏡はとても役に立っているのです。
内視鏡は、食道、胃、腸などの食物の消化や吸収を行う消化管に病気があるかどうか調べたり、治療をするため、世界中で広く使われています。お腹の内部を直接、リアルタイムに観察することができるため、検査精度が高く、早期がんを発見するには欠かすことのできない医療機器となっています。
また、従来の光では発見しにくい小さな病変をより見つけやすくするため、NBI(=Narrow Band Imaging 狭帯域光観察)を用いることにより、通常の光では見えにくかったがんなどの病変を、ごく早い初期の段階で発見する一助にもなっています。
内視鏡検査は、しんどそう、大変そうという先入観から、精密検査が必要にもかかわらず、受診を躊躇されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?その一方で、内視鏡技術の進歩や検査技術の向上により、検査をそれほどつらくないと感じている方も最近は増えているように思われます。
しかし、胃カメラに比べて大腸カメラはつらいと思っておられる方が多いようです。下剤を飲用することが検査を受けることへのハードルを上げていることは確かです。しかし、下剤を飲用していただき大腸内の便をきれいに排出することで検査時間の短縮につながり、観察できない部分が減ります。当院で使用している下剤は下剤の中でも比較的飲用しやすいものを使用させていただいております。
当院の内視鏡検査の取り組み
当院では内視鏡検査のハードルを下げ、たくさんの方に検査を受けていただき、早期発見・早期治療を目的とした取り組みを行っております。
・麻酔を使用したしんどくない検査
麻酔(鎮静剤:眠たくなる薬)を使用することにより検査時の苦痛を減らすことができます。もちろん麻酔なしでの検査も選択することができます。胃カメラで麻酔なしで希望される場合、経鼻カメラ(鼻からのカメラ)を使用することも可能です。当日でも、ご相談いただけます。
★注:麻酔を希望の方は車・バイク・自転車での来院はしないでください。車・バイク・自転車で来院された場合は、事故の原因にもなるため麻酔を使用できませんのでご了承ください。
・検査時間の予約制
検査時間は予約制とさせていただいております。なるべく待ち時間がないように配慮しておりますが、診察の混み具合や前の検査の内容によりましては待ち時間が発生する場合があります。ご了承ください。
・土曜日や夕方の検査
大きい病院では難しい、土曜日午前中や平日夕方からの検査もさせていただいております。働いている方でも受けやすいような時間での検査をさせていただいております。
・検査前・検査後の説明
検査前には看護師や臨床工学技士から問診の確認をさせていただきます。先生に伝えにくい事や気になることをお話しいただける環境とさせていただいております。また、検査後は先生から結果説明を聞いていただけます。組織検査をさせていただいた場合の結果は後日となりますが、検査後の不安を解消していただいてからご帰宅いただけます。
女性の方で「恥ずかしいから」を理由に、精密検査が必要であっても大腸カメラを敬遠される方も多くいらっしゃいますが、日本人女性のがんによる死亡数が最も多いのは、乳がんでも子宮がんでもなく大腸がんです。(2020年がん部位別死亡数より)
大腸カメラ時には、外からお尻が直接見えないようなスリット(切り込み)入りの検査着を着用してもらいます。生理中でも検査を受けていただくことも可能です。精密検査が必要な場合はもちろん、医師から検査を勧められた場合には、早期に発見・治療するため「恥ずかしさ」をあまり気になさらずに、検査をうけていただきたいと思います。女性医師による検査日もありますので、ご相談いただければと思います。
いかがでしたか?胃がん、大腸がんは早期に発見できれば高い確率で完治できる病気です。胃がん、
大腸がんで命を落とされる方を少しでも減らせるよう、今後も取り組んでいきたいと思っております。
気になること、心配なことがあればご相談いただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。