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こんにちは。
一気に朝晩が寒くなってきました。日中との気温差があるので、服装選びに困っている今日この頃です。
皆さんは体調を崩さない様に気を付けてくださいね☆
さて、本日は医療ニュースをお届けしたいと思います。
東京や大阪、福岡でアデノウィルス感染が急激に増加しており、東京では警報が発表されるほど感染者が増加していて注意が必要です。詳しく説明していきます。
アデノウィルスとは
アデノウィルスは、主に5歳以下の子どもがかかる、感染力の強いウィルスです。プール熱(咽頭結膜熱)や、はやり目(流行性格結膜炎)も、アデノウィルスが感染することにより引き起こされます。
アデノウィルスは風邪のウィルスの1つで、風邪を引き起こすウィルスの中でも、比較的症状が重くなりやすいのが、アデノウィルスの特徴です。アデノウィルスに感染すると、数日続く高熱だけではなく、目や呼吸器・消化器・泌尿器にも症状が出る場合があります。
アデノウィルスはA〜Fの6つの群に分類され、51の血清型があります。この血清型それぞれが異なる性質を持っているゆえに、アデノウィルスは様々な症状を引き起こすのです。この様にアデノウィルスには多くの型があり、何度も感染する可能性があります。
その上なかなか免疫もつきにくいと言われているため、1度かかったからといって安心できない感染症です。
また、アデノウィルスは主に子どもがかかりやすいウィルスですが、大人も感染する可能性があります。
流行時期
アデノウイィスが流行しやすい時期は、春から夏にかけてです。アデノウィルスの感染者は6月頃から少しずつ増え、7〜8月にピークを迎え、プールに入る時期と重なるため、「プール熱」(咽頭結膜炎)と呼ばれることもあります。
夏に多い感染症ですが、今年は10月に入っても増加しており、注意が必要です。
症状
アデノウィルスは様々な型が存在し、型によって症状が違います。今回は急増しているプール熱(咽頭結膜炎)の症状について説明していきます。
潜伏期間は5〜7日で、症状が出る2日ほど前から、他の人にウィルスを感染させる可能性があります。
プール熱では、4〜5日ほど高熱が続きます。1日の中で、体温が37〜40度の間で上がったり下がったりを繰り返す「弛張熱」を起こすのが、特徴です。
また扁桃腺が腫れるので、喉の痛みを伴います。さらに、耳や首のリンパ腺が腫れることもあります。
そのほかに以下の症状が見られます。
治療方法
アデノウィルスに直接効果のある薬はありません。その為、治療方法は対症療法が中心となります。
アデノウィルスに感染して発熱や嘔吐・下痢がある場合は、脱水状態になりやすいため、水分摂取を促します。可能であれば、水分と同時に塩分も補給できる「経口補水液」を常温で飲むのがおすすめです。
十分な水分摂取が難しく、脱水状態になってしまった場合は、点滴により水分や電解質の補充を行います。体力の消耗をできるだけ少なくするため、安静にするのも治療の1つです。
また、目の症状が強い場合は、眼科の診察が必要になる場合もあります。
予防方法
予防方法としては手洗い・うがい・マスクの着用が基本となります。
このアデノウィルスはアルコール消毒が効きにくいウィルスです。その為、アデノウィルスが付着している可能性のある室内を消毒する場合は、次亜塩素酸ナトリウムを使いましょう。次亜塩素酸ナトリウムの適切な濃度は、200〜1,000ppmです。
アデノウィルスは、通常環境で10日以上生き残る可能性があります。
患者が触れたドアノブや手すりは、次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行い、感染予防に努めてください。
ただし、次亜塩素酸ナトリウムには漂白作用があります。次亜塩素酸ナトリウムで色のついたものや柄があるものを消毒する場合は、色や柄が薄くなってしまう可能性があるため、気をつけてください。
また次亜塩素酸ナトリウムで室内を消毒する場合は、しっかりと換気を行うとともに、ゴム手袋や眼鏡を装着して作業しましょう。
いかがでしたでしょうか?このアデノウィルスはコロナウィルスと症状が似ている為、注意が必要です。当院ではアデノウィルスの検査は出来ませんが、コロナとインフルエンザの検査を行う事が出来ます。ただし、完全予約制となっておりますので、発熱の際は一度お電話にてお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。