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潰瘍性大腸炎ってご存じですか?この潰瘍性大腸炎は難病指定の病気となっており、申請する事により医療費の助成を受ける事ができます。2016年の合計では、約16万人が難病登録されています。
潰瘍性大腸炎とは
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の 炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。
1)病変の拡がりによる分類:直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型
2)病期の分類:活動期、 寛解期
3)重症度による分類:軽症、中等症、重症、激症
4)臨床経過による分類: 再燃寛解 型、慢性持続型、急性激症型、初回発作型
原因
自己免疫機能の異常であったり、腸内細菌の関与など色々考えられていますが、原因はわかっていません。また、遺伝するともいわれていますが、こちらも現時点では明確な回答は得られていません。遺伝的要因と環境的要因が複雑に混ざり発症すると考えられています。
治療方法
原則的には薬による内科的治療が選択されます。多くの場合、内科的治療で症状は良くなりますが、重症の場合は大腸の全摘術を行う場合もあります。
潰瘍性大腸炎は、炎症症状が強く現れる時期と、症状が良くなる時期を繰り返す特徴があります。治療により炎症が抑えられると症状は治りますが、完全に治癒できる方法は未だありません。症状を穏やかな状態に維持する為に、継続的に薬での内科的治療を行っていく必要があります。
また、薬の効果を確認するために定期的に大腸カメラを行い、炎症がひどくなっていないか確認する事も大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。