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消化器官の働き 第9回No.1『膵臓』


毎日暑いですね。過去最速での梅雨明けとなってしまいました。

暑い日が続きますが、適度な水分補給を摂りながら皆さん体調に気を付けてお過ごしください。

今回は、消化器官の働き第9回 No.1『膵臓』です。膵臓の働きについては2回に分けてお伝えさせてもらいたいと思います。よかったら最後まで見てください。

膵臓とは?

膵臓は、みぞおちとへそのあいだの高さにあり、胃の裏側に横たわるように位置している15~20cmほどの長さの臓器です。

1つは「膵液」という消化液を分泌することです。膵液の中にはタンパク質や炭水化物、脂肪など食物成分の大部分を分解する様々な消化酵素が含まれており、食べ物の消化を助けます。また膵液はアルカリ性であり胃液の酸を中和して小腸の働きを助ける役割があります。

もう1つとしては、血液中の糖分の量を調節するホルモンを分泌し血糖値を一定濃度にコントロールする働きがあります。

今回は、そんな1つ目の働きを深堀りしていきます。

消化液とホルモン分泌

膵臓は消化酵素を豊富に含む消化液を十二指腸中に分泌するほか、何種類かのホルモンを分泌します。

膵液の分泌は、胃から分泌されるセクレチンや、十二指腸から分泌されるCCk-PZというホルモンにより、その分泌が盛んになります。食べ物を見たり、臭いをかいだり、あるいは食べ物のことを想像しただけで、膵臓の分泌は盛んになります。

膵液に含まれる消化酵素には、アミラーゼ、マルターゼ、ラクターゼなど炭水化物の消化に関係する酵素、トリプシンのようにたんぱく質を分解する酵素、リパーゼのように脂肪を分解する酵素があります。アミラーゼは、デンプンを分解して麦芽糖に分解します。麦芽糖はブドウ糖分子が2つ合わさったものです。マルターゼは麦芽糖をブドウ糖にまで分解します。ラクターゼは、乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解します。トリプシンはトリプシノーゲンという酵素活性を持たない形で分泌された後、腸内のエンテロキナーゼでトリプシンに変わり酵素活性をもつようになります。トリプシンはたんぱく質をアミノ酸へと分解します。

リパーゼは脂質を分解して、脂肪酸とグリセリンにします。

膵液には重炭酸ナトリウムが含まれています。胃から送られてきた食物塊のpHをアルカリ側に傾け、腸内の消化酵素が働きやすい環境をつくります。

ラクターゼ不足で起こる乳糖不耐性

アクターゼは乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解する酵素です。乳糖はその名の通り、哺乳類の乳の中にたくさん含まれています。母乳には7%、牛乳には4~5%の乳糖が含まれています。乳糖は、乳酸菌の働きで、乳酸発酵を起こします。

おっぱいを飲む赤ん坊の腸内にはラクターゼがふんだんにあります。ところが、大人になってくるとラクターゼの分泌が少なくなる人がいます。欧米人に比べ、東洋人ではラクターゼが少なくなる人が多いといわれています。ラクターゼが少なくなると、牛乳を飲むと下痢をしやすくなります。これは、乳糖が分解されず、吸収もされないために、腸内に残り高い浸透圧により水分を腸内に引き込むためです。これを乳糖不耐性といいます。

ヨーグルトやチーズは乳製品ですが、乳糖は乳酸に変わっているために、乳糖不耐性の人でも下痢は起こしません。

 

いかがでしたか?

たくさんの消化酵素やホルモンの名前がでてきてややこしかったですね。

膵臓は、食べた食物を消化し、ホルモンによって糖をエネルギーに変えるという、2つの働きを調節する役割をしています。膵臓の機能がうまく働かないと、各細胞に栄養が供給されず、エネルギーが産生できなくなってしまいます。

膵臓は、肝臓とともに「沈黙の臓器」といわれることが多いです。症状を表しにくいことからそういわれています。心配なことがある場合はご相談ください。

次回は、膵臓の働きNo.2をお伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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