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消化器官の働き 第8回『胆のう』


とうとう梅雨入りしましたね。雨が続くとジメジメしてカビが生えないか気になりますね。こっちまで気分が沈んでしまいます。カラッと良い天気になることを願うばかりです。

さて今回は、消化器官の働き第8回『胆のう』です。肝臓の下についている胆嚢の働きについてブログを更新しましたので、見てみてください。

胆のうの場所

胆のうは肝臓の下に張り付くようにある、袋状の臓器です。大きさは約8㎝程度で右の肋骨の下あたりに位置しています。

胆嚢の働き

胆のうの一番メインの働きは肝臓で作られた胆汁を溜めて濃縮する事です。

胆汁は、胆管を通り十二指腸へと分泌されます。胆嚢には50ml程度の胆汁が含まれます。胆嚢は胆汁を一部貯蔵し、8倍もの濃度に濃縮します。十二指腸に脂肪を豊富に含んだ食べ物が入ると、十二指腸からCCK-PZ(コレキストキニンーパンクレオザイミン)というホルモンが分泌されます。コレ(chole)というのは胆汁という意味です。シスト(cyst)は袋という意味です。このCCK-PZにより胆汁の分泌が促されます。胆汁はすでに述べたように脂肪の消化吸収を促進する働きをもっています。

食べ物が十二指腸に入ると胆のうが収縮して胆汁を分泌します。収縮するととても小さくなり、腹部エコーでは見えなくなってしまいます。腹部エコーを受ける時は6時間以上の絶食をお願いしていますが、それは胆のうをしっかり見る為でもあります。

胆石

胆汁の中には、コレステロールやビリルビンが含まれます。コレステロールを主成分としたコレステロール結石と、ビリルビンを主成分としたビリルビン結石があります。コレステロール結石は、胆汁溶解剤を長期間服用していると溶解されることがあります。

胆石の多くは胆のう内に出来ます。日本人の胆石保有率は約 10%と言われ、40~50 代の健康な肥満型の女性に多いと言われています。
胆石を持っている人の多くは無症状ですが、胆石が胆のうの出口に詰まると、胆のう内に胆汁がうっ滞して細菌が急速に増え、強い痛みと
発熱を伴う『 急性胆のう炎 』を引き起こします。悪化すると胆嚢穿孔して胆汁性腹膜炎を起こすことがあります。

胆石の治療方法

  • 薬物療法・・・内服により胆石を溶かしてしまう方法。胆石の大きさが小さく、症状が無いものが適応となります。
  • 体外衝撃波胆石破砕法(ESWL)・・・体の外から音の衝撃波を胆石に照射し、破砕する方法。破砕し小さくして、排泄できるようにする方法。大きさが3㎝以内で3個以内の場合適応となります。
  • 手術による胆のう摘出術・・・開腹手術で胆のうを取り除く手術です。胆のう穿孔した場合や胆石が嵌頓(かんとん:石が詰まって蓄膿している状態)など急いで処置をした方が良い場合、外科的手術になる事があります。
  • 腹腔鏡による胆のう摘出術・・・小さい穴を3~4個開けて内視鏡を用いておなかの中を覗きながらする手術です。腹腔鏡を用いた胆嚢摘出術では、お腹の傷が小さいために、開腹手術をした場合よりも回復が早くなります。最近、腹腔鏡での手術は、非常な勢いで増加しています。

いかがでしたか?

普段胆嚢を意識することは、ほとんどないかと思います。胆汁はコレステロール等を原料に作られていることから脂肪分の多い食事を摂っている人は胆嚢などで胆石が作られ、溜まりやすいそうです。

胆石があるからと言ってすべての人に腹痛などを引き起こすわけではありません。しかし、腹痛などの症状がなくても悪さをすることがあるので、気になる方は一度ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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