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消化器官の働き 第6回 『直腸と肛門』


今回は、消化器官の働き 第6回『直腸と肛門』についてブログを更新しました。

良かったら最後までご覧ください。

直腸と肛門

直腸は肛門の上にある消化管の一部で、便が肛門を通って体外へ排出されるまで便が蓄えられる部分です。肛門は皮膚を含む体表面と腸管から形成されています。

直腸の内面は、腸管のほかの部分と同様粘液腺を含んだ輝きのある赤い組織でできています。

直腸と下方に続く部分は、ふつう肛門と呼ばれていますが、正確には肛門管といいます。

直腸と肛門管の境目は、粘膜が歯のようにいりくんだ格好をしているため、歯状線と呼ばれています。直腸は自律神経によって支配されているため、痛みを感じる神経はありません。そのため直腸になにか異常があっても、出血するだけでまったく痛みは感じません。しかし、肛門管は皮膚の成分でできているため、痛みにかなり敏感です。そのため、直腸側にできた内痔核や腫瘍ならば痛みはありませんが、肛門管にできた外痔核や裂肛(切れ痔)、腫瘍には痛みがともなうことが多いのです。

排便反射と便秘

糞便は大腸から直腸へと送られます。直腸内に糞便が溜まり、その中の圧が高まると便意が起こります。肛門括約筋の緊張を緩め、直腸の蠕動亢進が起こると、排便されます。これを排便反射といいます。腹圧を高めれば、排便はスムーズに行われます。

排便反射は20秒間隔で繰り返し起こりますが、数分間で止まってしまいます。便意があるのに排便を我慢することを繰り返していると、直腸内の圧が高まっても便意を感じなくなり、習慣性の便秘の原因となります。

我慢できる時、できない時

肛門括約筋は内肛門括約筋と外肛門括約筋からなっています。内肛門括約筋は意思の力では緊張させることができない不随意筋です。直腸内の圧が高まると、内肛門括約筋の緊張がゆるみます。一方、外肛門括約筋は意思の力で緊張させることのできる不随意筋です。この外肛門括約筋があるために、便が漏れるのを防ぐことができます。下痢が漏れるのを必死でこらえることができるのは、この外肛門括約筋のおかげです。しかし、外肛門括約筋の欠点は、長いことその緊張を保てないことです。せいぜい1分間ぐらいしか緊張を保てません。いったん緊張をといて、再び緊張させる必要があります。この緊張の合間に便が漏れてしまうことがあるわけです。

大腸は精神の窓

消化器系は、唾液や胃液の分泌、胃の運動などを含め、感情の影響を受けます。大腸も例外ではありません。緊張や不安で大腸の動きがとまってしまいます。旅行など環境が変わったときに便秘したりするのは、こういった緊張のために大腸の動きがとまっているせいのことがあります。ときには、試験や運動会前などのイベントの前に、トイレに行きたくなるのも、精神的な影響が関係していると考えられます。神経性下痢というのは、驚いたり、感情の起伏が激しいときに下痢を起こすものです。「断腸の思い」とは、はらわたがちぎれるような思いということから、はなはだしく苦しみ、悲しむことの意味になります。

便秘や下痢はもちろん消化管の病気でも起こりますが、心の問題もあることを忘れてはなりません。

いかがでしたか?

消化器官って精神的な部分でかなり影響を受ける器官なんですね。何かお困りごとがあるときは一度ご相談ください。

口腔から肛門までの消化器官の働きを6回に分けて紹介してきました。

次回からは、消化管の外側に位置している臓器の働きについてお伝えします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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