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下剤の種類について


こんにちは。前回は便秘の定義と種類について説明しました。

今回は下剤の種類について説明していきます。

下剤の種類

下剤の種類には機械的下剤刺激性下剤浣腸・座薬があります。

 

機械的下剤・・・この機械的下剤は非刺激性であり、副作用が少なくクセになりにくいお薬で、CMなどで良く見かけます。また医療機関でも第一選択として使用されることが多いお薬です。さらに細かく見ていきましょう。

・塩類下剤(酸化マグネシウムや硫酸マグネシウム等)・・・酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムは体内に吸収されにくく、大腸まで届きます。腸内の浸透圧が上昇する事により、便に水分がとどまり、便が柔らかくなります。この薬を飲む時は水分を沢山取るとより効果的です。

※注意※酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムは体内にほとんど吸収されませんが、一部吸収された分は腎臓により排泄されます。腎臓が悪い方は服用に注意が必要です。

・膨張性下剤(カルメロースやプランタゴ・オバタ、寒天等)・・・カルメロースやプランタゴ・オバタは体内に吸収されにくく、薬が水分を吸収し便を大きくします。大きくなった便は腸に物理的刺激を与えて、排便を促します。効果が出るのが少し遅いです。この薬も水分を沢山取るとより効果的です。

※注意※水分を吸収し膨張する為、胃もたれや腹部膨満感が出る場合があります。また、便の量を増やしますので腸がポリープやガン等で狭くなっている場合、腸閉塞を引き起こす可能性があります。

・浸潤性下剤(ジオクチルソジウムスルホサクシネート:DSS)・・・界面活性作用によって便の表面張力を低下させて便に水分を含ませ、便を柔らかくすることで排便しやすくする薬です。作用効果が弱い為、他の薬と併用される場合が多いです。

 

刺激性下剤・・・小腸刺激性と大腸刺激性があります。直接腸を刺激する事により蠕動運動を亢進させます。どちらも連続して使用すると効きが悪くなり、増量しないと効果が得られなくなる傾向があります。また、腹痛や下痢を伴いやすい薬です。

・小腸刺激性下剤(ヒマシ油)・・・小腸の中でリパーゼ(小腸分解酵素)の作用を受け、グリセリンとリシノール酸に分解され、このリシノール酸が小腸を刺激することで排便を促します。

・大腸刺激性下剤・・・大腸刺激性はフェノールフタレイン系・ジフェニルメタン系・アントラキノン系の3つに分けられます。

・フェノールフタレイン系(フェノバリン・ラキソナリン等)・・・小腸の胆汁に分解されたあと、大腸粘膜を刺激し蠕動運動を亢進させることで排便を促します。

・ジフェニルメタン系(ビサコジル・ピコスルファートナトリウム等)・・・大腸の細菌がもつ酵素によって分解された物質が大腸の蠕動運動を亢進させて排便を促すとともに、大腸での水分吸収を抑制することで便を柔らかくして排便を促進します。

・アントラキノン系(ダイオウ・センナ・アロエ等)・・・この薬はそのままの形では効果を発揮しないため、胃や小腸では作用せず、大腸の腸内細菌によって分解されて作られたアントラキノンが大腸の粘膜を直接刺激もしくは腸管壁の神経を刺激することによって蠕動運動を亢進し、排便を促します。

 

浣腸・座薬

浣腸(グリセリンなど)・・・浣腸は肛門から直接薬剤を注入し、便を柔らかくしたり潤滑剤として使用して排便を促します。また、直接直腸を刺激する事により排便刺激を得られます。頻繁に使用していると直腸が麻痺してしまい、効き目が無くなってきます。

座薬(炭酸水素ナトリウムなど)・・・肛門内に挿入すると、溶けて二酸化炭素を発生させ直腸を刺激し蠕動運動を亢進させます。

 

今回は下剤の種類について説明しました。文字ばっかりで読みにくかったのではないでしょうか?

便秘の種類によって下剤を使い分けていただければと思います。また、出来るだけ下剤に頼らない排便コントロールが必要になります。次回は便秘の対策について説明したいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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