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ウィルス性肝炎について No.2


こんにちは。今日は先週に引き続きウィルス性肝炎『C型・D型・E型』について説明して行きたいと思います。

C型肝炎ウィルス

感染経路・・・C型肝炎は感染した人からの血液の接触で感染します。輸血や違法薬物の注射針の使いまわし、汚染された針による入れ墨などがあります。母子感染や性交渉感染もありますが、B型肝炎よりは感染力が低く、感染はまれにしかおこりません。C型肝炎に感染した経路を特定出来ない場合もあります。

潜伏期間・・・2週間~6か月と幅が広いです。

症状・・・C型肝炎は症状が軽く、気が付かない事も多くあります。急性肝炎に移行する事も少ないですが、起きた場合は食欲不振・全身倦怠感・発熱・黄疸などの症状がみられます。C型肝炎に罹った人のうち約75%が慢性肝炎に移行します。慢性肝炎に移行した人のうち約20~30%の人が肝硬変に移行していきます。肝硬変に移行するまでは何十年もかかり、肝硬変や肝がんになってから症状が出て気が付く人も多くいます。

治療方法・・・急性肝炎に対する治療方法は特になく、症状に対する対症療法となります。

慢性肝炎に移行した場合、お薬による治療が出来ます。直接作用型抗ウイルス薬という抗ウイルス薬で行われ、感染の原因となったC型肝炎ウイルスのタイプによって異なり、いくつかの薬を同時に使用します。治療は8~24週間続け、体内からウイルスを排除し、炎症を食い止め、肝硬変に至る瘢痕化を予防することができます。

D型肝炎ウィルス

D型肝炎ウィルスはかなり特殊なウィルスでB型肝炎ウィルスが存在していないとD型肝炎ウィルスは増殖する事が出来ません。したがって、D型肝炎に感染しているとB型肝炎にもかかっている事になります。

感染経路・・・B型肝炎と同じで血液や体液を介して感染します。B型肝炎とD型肝炎を同時に感染する『同時感染』とB型肝炎を持っている人が後からD型肝炎に感染する『重複感染』とがあります。

潜伏期間・・・1か月~6か月程度

症状・・・B型肝炎と同時感染をすると急性肝炎に移行しやすく、注意が必要です。慢性のB型肝炎で症状が落ちついていた人が急に重症化した場合D型肝炎の重複感染を疑います。

治療方法・・・D型肝炎に対する治療方法は特にありません。症状が出たら症状に対する対症療法を行います。また、B型肝炎を予防する事がD型肝炎を予防する事になりますので、まずはB型肝炎にならない様に(ワクチン接種や感染予防)することが大切です。

E型肝炎ウィルス

感染経路・・・経口感染をするウィルスで、主にはE型肝炎に感染した豚や野生の鹿やイノシシなどを加熱不十分で食した場合に感染します。また、糞便中にも排泄される為、感染した人からの感染の報告もあります。

潜伏期間・・・15~50日程度

症状・・・E型肝炎は感染してもほとんど症状が無く、あっても軽微な場合がほとんどですが稀に重症化する事があります。主な症状は発熱、腹痛、倦怠感、筋肉痛などがあります。慢性化する事も少なくほとんどが自然に治癒していきます。免疫不全の患者や妊婦の場合注意が必要で、特に妊婦が感染をした場合劇症肝炎に移行し、致死率が20%を超えるという報告もあります。

治療方法・・・E型肝炎に対する治療方法は特になく、症状に対する対症療法が基本となります。予防方法としては豚や鹿、イノシシの生レバーや加熱不十分な肉を食べない様にしましょう。もし食する事があれば80度で2分以上の加熱で死滅しますので、しっかり加熱する事が大切です。

 

2週にわたりウィルス性肝炎について説明してきました。肝炎を放置していると肝硬変に移行し、肝がんの発生のリスクが増加していきます。また、肝炎治療を行った後も定期的な検査を行い肝臓の状態を知る事が必要な肝炎もあります。まずは罹らない事が大切ですが、万が一感染しても放置せず、定期検査を受ける事も大切です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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