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ウィルス性肝炎について No.1


今日は肝炎を引き起こす原因は色々ありますが、その原因の一つであるウィルス性肝炎について説明していきたいと思います。

ウィルス性肝炎とは

肝炎ウィルスに感染し、肝臓が破壊されていく病気です。ほっておくと徐々に肝機能が悪くなり、肝硬変や肝臓がんへ進行していきます。

主な肝炎ウィルスはA,B,C,D,E型があり、日本ではB型とC型がほとんどです。

肝炎の種類には「慢性肝炎」と「急性肝炎」があります。「慢性肝炎」はB,C型によるものが多く、長期にわたり軽度の肝障害が続きます。D型肝炎はB型肝炎ウイルスと重複して慢性肝炎を引き起こします。「急性肝炎」はA,B,E型によるものが多く発熱や全身倦怠感、黄疸などの症状があります。自然治癒の可能性が高いですが、急性肝炎が著しく重症化すると『劇症肝炎』になり、その致死率は70%と非常に高い為、注意が必要です。

今回はA型肝炎ウィルスとB型肝炎ウィルスについて説明します。残りのC,D,E型肝炎ウィルスについては次週説明したいと思います。

A型肝炎ウィルス

感染経路・・・経口感染でうつります。牡蠣や二枚貝などから感染したり、汚染された水から感染します。上下水道の整備されていない衛生状態の悪い地域での感染が高くなります。また、糞尿からの感染もあり、ウィルスが付着した手で調理したりすると感染します。

潜伏期間・・・2~7週間

症状・・・発熱や全身倦怠感などが現れ、続いて食欲不振・嘔吐などの消化器症状が出てきます。さらに数日後には肝機能障害が発生し黄疸を呈します。

治療方法・・・基本的には安静と食事療法の治療になります。A型肝炎にはワクチン接種が有効で、衛生環境の悪い地域に行くことが分かっていたり、家族がA型肝炎ウィルスに感染した場合はワクチン接種も検討しましょう。

B型肝炎ウィルス

感染経路・・・B型肝炎は血液や体液を介して感染します。主に3つの感染経路があり『母子感染』『血液感染』『性交渉感染』です。感染の原因の多くは感染者との性的接触によるものと考えられています。

潜伏期間・・・1か月から6か月です。平均3か月程度です。

症状・・・母子感染や乳幼児期に感染した場合、多くの人は症状が軽く、自覚症状が出ない場合もあります。思春期以降に感染すると、全身倦怠感や発熱、頭痛、吐き気、食欲不振、下痢、黄疸などの症状がでます。しばらくすると黄疸の症状は悪化しますが、一方で食欲不振や嘔吐などの初期症状はほぼ無くなるため、回復したように感じます。黄疸は2週間ほどでピークに達し、数週間かけて消えていきます。
ごく稀に肝不全を伴う「劇症肝炎」を生じることがあります。「劇症肝炎」の進行は早く、肝臓機能が低下してしまい、血液を固めるための凝固因子が作れなくなってしまいます。また、体にとって有害な物質が、血液を介して脳に到達すると、「肝性脳症」を引き起こし重篤になれば昏睡状態に陥るなど命に関わる危険があります。特に成人は死亡リスクが高くなります。

治療方法・・・B型肝炎は急性肝炎になりやすく、急性肝炎に対しての治療は基本的にありません。症状に対する対症療法で安静と食事療法の治療になります。

慢性肝炎に関しては抗ウィルス薬による治療があります。この抗ウィルス薬は血中と肝細胞内のウィルス量を減少させます。しかし、完全に排除する事は出来ません。ウィルス量を減少させる事で肝炎を鎮静化させ、肝がんの発生するリスクを減少させる事ができます。

B型肝炎ウィルスにはワクチンがあります。血液や体液を介して感染を引き起こす為、血液や体液に触れる機会の多い医療関係の方はワクチンを打っている人が多いです。

 

今回はA型肝炎とB型肝炎について説明を行いました。次週はC型肝炎とD型肝炎、E型肝炎について説明したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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