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アルコール性肝障害について


アルコールを飲むと肝臓で分解されることは皆さんご存じですよね?そして飲みすぎると肝臓にダメージが蓄積していく事も大体の方がご存じだと思います。では、毎日毎日飲みすぎていると、肝臓がどうなっていくかご存じですか?

今日はアルコール性肝障害について説明していきます。そして当院で実際に肝障害が起きて、節酒で大きく肝機能が改善した方のデータをご紹介していきます!(ご本人に了承済みです☆)

アルコール性肝障害とは

まずアルコール性肝障害とは何でしょうか?アルコール性肝障害とはアルコールが原因で引き起こされる肝臓の病気の総称です。脂肪肝・アルコール性肝炎・アルコール性肝線維症・肝硬変・肝がんなどがあります。

アルコール性肝障害の進行

アルコールを長年に渡って大量摂取していると、まず脂肪肝になります。そして、さらにアルコールの接種を続けていると、アルコール性肝線維症になる人とにアルコール性肝炎なる人に分かれます。さらにアルコールの接種を続けていると、肝硬変になり肝がんへ移行していきます。それぞれを詳しく見ていきましょう。

  • 脂肪肝・・・肝臓に脂肪が沢山ついている状態。アルコールに限らず、食べすぎ・運動不足・肥満等でも脂肪肝になります。逆に無理なダイエットや極端な食制限をした場合にも「低栄養性脂肪肝」と呼ばれる脂肪肝になる場合があります。
  • アルコール性肝線維症・・・脂肪変性や炎症が軽度で肝臓の線維化が生じる状態です。肝炎や肝細胞壊死は軽度で、禁酒により元に戻ります。
  • アルコール性肝炎・・・脂肪肝や肝線維症の肝臓に炎症が起きている状態です。多くの場合、食欲不振・全身倦怠感・発熱・右下腹部痛がみられ、黄疸や尿の色が紅茶色になる場合もあります。重症化すると腹水やむくみが出てきます。通常は禁酒により元に戻りますが、消化管出血や重症化し感染症を引き起こすと救命率は低くなります。
  • 肝硬変・・・アルコール性肝障害の終末像で、肝臓が固くなっていき、肝機能が低下する状態です。肝硬変になっても飲酒を続け病態が進行すると、腹水、黄疸、肝性脳症などの肝不全が生じます。もし症状のない状態で、禁酒をすると、正常までには改善しませんが、病状の進行は抑制できます。
  • 肝がん・・・肝硬変になってもアルコールの摂取を続けていると、肝細胞が傷つき再生する際にがん細胞が発生してします。肝がんになると早急に治療が必要になります。

治療・改善方法

アルコール性肝障害の一番の治療はやっぱり禁酒です。しかし、長年大量飲酒を続けていた患者さんが急に禁酒する事はなかなか難しいと思います。そこで、少しでも節酒する事が大切です。また、運動や食事内容の改善も治療の一部となってきます。それ以外では、薬物療法もあります。

今回は当院で節酒により採血結果が大きく改善した患者さんを紹介いたします。

患者背景

50代男性、市の特定健診を当院で受診され、その時の採血で肝機能障害を認めました。

5月上旬の採血では肝機能障害を認め、禁酒を勧めた。節酒を1か月間行う事で6月上旬の採血では肝機能が大きく改善していることを認めました。実際の採血データがこちらとなります。(患者さんの了承を得ています)

数値を見ていただくとAST:270→27、ALT:524→24、γ-GT:812→261、ALP:125→75と肝臓の機能を表す数値がいずれも大きく改善しています。

以前はストロング系チューハイ(アルコール度数9%)の500ml缶を毎日2~3本飲んでおられたそうです。受診後節酒を行い、現在は週に2~3回ストロング系チューハイ500mlを1本飲む程度になっているそうです。

完全に禁酒を行わなくても、節酒を行うだけでこんなにも血液データが改善しました。腹部エコーでは脂肪肝を指摘された程度でした。もし、節酒を行わず、大量のアルコール摂取を続けていたらアルコール性肝障害が進行し取り返しのつかない事になっていたかも知れません。この方は早期に生活改善を行う事が出来、とても良かったと思います。

 

毎日お酒を飲まれている方は、まず週に1回以上の休肝日を設けてください。また、定期的に血液検査や腹部エコー検査を行う事で、肝臓の状態を知る事が出来ます。

肝臓に不安がある方はいつでもご相談ください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました☆

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