2026年9月14日

こんにちは。
大阪府羽曳野市にあります、医療法人好友会ひらたクリニックです。
今年も暑いと思っていましたが、先日テレビで「今年は暑くないからスズメバチが巣を作って猛威を振るいます。」と、言われていました。皆さんの近所などは大丈夫でしょうか?
気を付けてくださいね。
さて、お酒を飲まない人にも起こる脂肪肝「MASLD(マスルド)」を知っていますか?
「脂肪肝」と聞くと、「お酒をたくさん飲む人に多い病気」というイメージを持っていませんか?実は、脂肪肝はお酒をあまり飲まない人にも起こります。
最近、消化器内科で注目されているのが「MASLD(マスルド)」という病気です。
MASLDとは、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの代謝異常と関係して起こる脂肪肝のことです。「お酒はほとんど飲まないから、自分には関係ない」と思っている方も、ぜひ知っておいていただきたい病気です。最後までご覧ください。
脂肪肝って、どんな状態?
肝臓は、食事から吸収された栄養を処理したり、エネルギーを蓄えたりする、私たちの体にとって大切な臓器です。ところが、食べ過ぎや運動不足などによって余ったエネルギーが増えると、脂肪が肝臓にたまっていきます。これが「脂肪肝」です。
脂肪肝のやっかいなところは、初期にはほとんど症状がないことです。
「体調は悪くないから大丈夫」と思っていても、知らないうちに肝臓に脂肪がたまっていることがあります。また、一部の方では肝臓の炎症や線維化が進み、将来的に肝硬変や肝がんにつながる可能性があります。
「最近、体重が増えた」という方は要注意
MASLDは、体重が増えている方だけに起こるわけではありませんが、特に
・お腹まわりの脂肪が増えてきた
・健康診断で血糖値が高いと言われた
・血圧が高い
・コレステロールや中性脂肪が高い
・運動する機会が少ない
といった方は、一度ご自身の肝臓について考えてみましょう。
若い方でも、外食やコンビニ食が多い、甘い飲み物をよく飲む、座っている時間が長いなど、生活習慣が重なることで脂肪肝になることがあります。
一方、高齢になると筋肉量が減り、以前と同じ食事や生活でも体重や血糖などに変化が出ることがあります。
「自分は若いから大丈夫」「痩せているから大丈夫」とも限りません。
どうやって見つけるの?
脂肪肝は、健康診断などの血液検査をきっかけに見つかることがあります。
AST、ALT、γ-GTPなどの肝機能の数値が高い場合には、肝臓に負担がかかっている可能性があります。ただし、脂肪肝があっても血液検査が正常な場合があります。
そのため、必要に応じて腹部超音波検査(腹部エコー)などを行い、肝臓の状態を確認します。
「健康診断で脂肪肝と言われたけれど、何も症状がないから放置している」という方は、一度医療機関に相談してみることをおすすめします。
今日からできる「肝臓にやさしい生活」
MASLDの予防や改善の基本は、特別な薬や厳しい食事制限だけではありません。
毎日の生活を少しずつ見直すことが大切です。
① 甘い飲み物を減らす
ジュースや清涼飲料水、加糖のコーヒーなどは、気づかないうちに糖分を多くとってしまいます。まずは「毎日飲んでいるジュースを水やお茶に変える」ことから始めてみましょう。
② 食べ過ぎない
「ご飯を完全に抜く」などの極端な方法ではなく、腹八分目を意識しましょう。
野菜、魚、大豆製品などを取り入れ、揚げ物や脂肪の多い料理、間食のとり過ぎにも注意します。
③ 少しでも体を動かす
「運動する時間がない」という方も、できることから始めましょう。
例えば、
・エレベーターではなく階段を使う
・一駅分歩いてみる
・食後に10~15分歩く
・テレビを見ながらストレッチをする
などでも構いません。大切なのは、無理なく続けることです。
④ 体重を定期的にチェックする
毎日でなくても、週に数回体重を測る習慣をつけると、体重の変化に気づきやすくなります。
急激に体重を落とす必要はありません。体重が増えている方は、まず「今より少し減らす」ことを目標にしましょう。
「症状がないからこそ」一度チェックを
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、病気が進んでも症状が出にくい臓器です。
だからこそ、健康診断の結果や体重の変化をきっかけに、早めに肝臓の状態を確認することが大切です。
「脂肪肝と言われたことがある」
「肝機能の数値が高い」
「最近、体重が増えてきた」
「糖尿病や高血圧、脂質異常症がある」
このような方は、一度当院にご相談ください。
脂肪肝は、生活習慣を見直すことで改善が期待できる病気です。
まずは今日から、「甘い飲み物を一つ減らす」「いつもより10分多く歩く」。
そんな小さな一歩から、肝臓をいたわる生活を始めてみませんか?
当院は、対話を重視した丁寧なカウンセリングをおこない、患者様の気持ちに寄り添った治療を心がけております。
気になる症状がございましたら、お気軽に羽曳野市の内科・消化器内科・胃腸科の「医療法人好友会 ひらたクリニック」へご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修:平田 好正院長
経歴
2007年山梨大学医学部医学科 卒業
2007年星ヶ丘医療センター 臨床研修医
2009年〜堺医療センター 後期研修医
星ヶ丘医療センター 消化器内科
2011年〜春秋会 城山病院 消化器内科
2015年〜大阪医科大学 第2内科
2017年〜春秋会 城山病院 消化器内科 医長
2018年〜春秋会 城山病院 消化器内科 副部長
2019年 ひらたクリニック 開院